近江八幡”らしさ“を探求するメディア 石神 惠美子
2024年6月に近江八幡市観光政策課の協力隊として着任しました。「持続可能な観光まちづくり」をミッションにいくつかの企画を検討していますが、1年目の現在は、東京・シドニーにて記者・編集者だった経験を生かして、ローカルメディア「GOOD PEOPLE GOOD PLACE」の立ち上げに注力しています。
近江八幡市は、八幡堀付近の風情あふれる旧市街、県内きっての来場者数を誇る「ラ コリーナ近江八幡」、ヴォーリズ建築や安土城跡といった観光名所の数々に加え、八幡山や琵琶湖といった自然豊かなエリアも有し、観光資源にとても恵まれています。ただそれゆえに、「観光客が多いエリアにはあまり行かない」という地元の人の声をよく耳にし、“観光客のための場”と“地域の人たちの場”が分断されている印象を受け、この分断を弱めることが「持続可能な観光まちづくり」の第一歩になるのではないかと考えました。
「GOOD PEOPLE GOOD PLACE」では、“街で働く人への取材を通して、その街らしさを探究する”をコンセプトに掲げ、地域の人たちに近江八幡市の魅力を再発見していただき、それを伝えていく楽しみを知ってもらうことを第一に考えています。情報発信や地域づくりに興味がある市内外の方を編集部メンバーに募り、10月にメンバー同士の顔合わせを行いました。メンバーはUターン組を含めて地元の方が多く、地縁のない移住者である私にとってはとても心強い存在です。
11月には私が講師としてライティング講座を行い、記事執筆や取材の基礎についてや、「なぜ今ローカルメディアが必要なのか」「表現・仕事とは」といったテーマでお話をさせていただきました。その翌月には、地元出身のフォトグラファー・北島宏樹さんと、奈良県生駒市の広報広聴課が運営する市民PRチーム「いこまち宣伝部」(グッドデザイン賞2022)など行政の様々なシティープロモーション事業に参画している中村京子さんを講師に迎え、カメラ講座を実施しました。誰もが簡単に情報発信を行える時代だからこそ、情報発信する目的や意義を認識することが大事になり、前述の二つの講座を通して、メンバーの皆と共通認識を持つことができたと感じています。
今年の1月下旬から、2人1組でそれぞれ記者とフォトグラファーとしてペアになり、街での取材を行っています。取材したいお店や団体をリストアップしただけでも、伝統ある老舗から新たなカルチャーを生み出している団体まで多様性に富んだラインナップになっており、一方の取材を行う編集部メンバーも美容師、シェフ、グラフィックデザイナーなど様々な職業の方で構成されているので、これからどんな取材記事ができあがっていくのだろうと思うと楽しみです。地元の方には「こんな思いで地域を支えてくれていた人がいたんだ」とシビックプライドがほんの少しでも高まるようなストーリーを伝え、観光客の方には「こんな人がいるなら会いに行ってみたい」と思わせるような紹介をしていけたらと思います。
当面は、Instagramの「GOOD PEOPLE GOOD PLACE」アカウント(@goodpeople.8)にて取材記事を掲載していく予定ですので、フォローしていただけたらうれしいです。掲載記事がたまったら冊子にして、それまでの活動をメンバーたちと振り返るイベントを開催できたらと構想しています。カメラ講座では、講師を務めてくださった生駒の中村さんをはじめ、北島さんのご友人であり、浜松でまちづくりをしている方たちも見学してくださっていました。他の地域で同じようにまちづくりをしている人たちとのつながりを活かして、県内外にも近江八幡市の魅力を伝えていきたいです。そのために少しでも情報発信の輪を広げていきたいと思っているので、編集部メンバーは随時募集しています(ご興味のある方はInstagramからDMをください)。主体性を持って地域づくりを楽しめる人が増えれば、この街の未来はもっと輝かしくなると信じています。







