県遺族会相談役の國松さん
【東近江】 戦後80年、語り部の高齢化に伴い、記憶の継承のあり方が岐路に立っている。
元知事で県遺族会相談役、そして自身が遺族でもある國松善次さん(87)は11日、未来を担う小学生に平和の大切さを考えてもらおうと、平和学習の教材として冊子を寄贈した。
寄贈したのは、東京・靖国神社で定期的に発行されている冊子で、戦死者らの遺書や書簡を集めた「英霊の言乃葉(ことのは)」。小学校分の23冊を寄贈した。
「語り部は80歳を超え、体力のある人は少ない。学校でも教えられる人がいないので難しくなっている。冊子には家族あての遺書や書簡が収められており、どのページからでも読めて取り組みやすい」として自費購入し、今春から県内市町を訪問して配布している。
國松さんは、「日本の平和は戦争で亡くなった人の犠牲で成り立っており、世界ではいまだに戦火が絶えることがない。戦死者の遺書や書簡にじかに触れることで、戦争と平和の意味を考えてほしい」と期待している。








