のれん16点に自由な色づかい 永源寺図書館、5月2日まで
【東近江】 様々な模様を切り抜いた型紙を使って布地や和紙を染める伝統技法、「型染め」。東近江市立永源寺図書館で開催中の画家西條由紀夫さん(69)=同市甲津畑町=の個展は、のれんに染め抜かれた朱や緑、紫、茶など様々な色彩のデザインにあふれ、見ていてワクワクする。
西條さんは福岡県生まれ。愛知県立芸術大学卒業後、働きながら創作活動に打ち込んできた。定年退職後、移住先を探していたところ、絵になる伝統的な風景を気に入り8年前に福井市から東近江市甲津畑町へ移り住んだ。移住後2018年、作品に合った絵を描くコンクール「第2回安城市新見南吉絵本大賞おとな部」で優秀賞。
今回展示中の型染めを始めたのは、2年前に友人に勧められてから。著名作家の芹沢鮭介(1895~1984)の作品集のページをめくると、伝統を守りながらも自由にアレンジされた図柄が目に飛び込んできた。色、デザイン、全てが「愉快になれた」という。
芹沢に教わった作り手が執筆した書籍を読み込み、染材業者とのやり取りをしながら、試行錯誤を繰り返した結果、「色を重ねると、予想外の作品が出来上がる」と、おもしろ味を発見した。
会場では、型染めで染めたのれん16点が展示されている。西條さんは「作品を触ってもらって、のれんからくぐって頭を出すなどして楽しんでほしい」と、型染めへの関心を誘っている。
作品展の会期は5月2日まで。午前10時から午後6時まで。休館日は月・火、30日。








