県政NOW 「ご存知ですか。茶碗1杯50円」
滋賀県では5月に田植えの最盛期を迎え、稲作のスタートを感じる農村ならではの風景が広がっていますが、テレビでは連日コメ不足と価格高騰が話題になっています。昨年は新米が出回ればコメ不足は解消すると言われていましたが、解消の兆しは見えず、凶作時に備えた備蓄米の放出が3月から始まり、これまで31万トンが入札にかけられたものの、小売店に並ぶ量や価格は期待した効果は得られないものとなっています。
現在、国民の関心事はコメ不足から価格に移っています。農水省が5月19日に発表したコメ5キロの平均価格は4268円で昨年の2倍に値上がりしています。この値段ではとても手が出ないとパンやパスタを買う消費者がいますが、コメは高いでしょうか。
皆さんはご存じですか。平均価格で茶碗1杯50円程度です。水でさえ500ミリリットル1本で100円はする時代です。3月の県政NOWに「国策で米の生産を調整し価格維持を図ってきたにもかかわらず米価が低迷し農家所得が10万円に満たない状況が続いている」と記述しました。昨年の生産者販売価格は決して高いものではなく生産農家にとってやっと一息つける価格であったと思います。
今回の米騒動により多くの課題が浮き彫りとなりました。昨年の作況指数は101(平年並み)でコメ不足を解消できる生産量と見込まれましたが、果たしてその見込みは正しかったのか。正しいのであればどうして消費者に届かないのか。また生産者販売価格はそれほど高くなっていないのにどうして小売価格は昨年の2倍となるのか。これらの質問に誰も答えられないことこそ最大の問題です。
生産者も消費者も納得する価格で販売され、消費者がいつでもコメを購入でき、不安のない流通の仕組みをつくることが重要であると考えます。
それこそ近江商人の経営理念である「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)ではないでしょうか。県政の一端を担う者として令和の米騒動の解決に向けて努めてまいりたいと痛感しています。






