国政刻刻 トラック新法について
参議院選の滋賀選挙区では、自民党候補が勝利することができました。私も選対本部長として選挙戦を統括させて頂きましたが、厳しい選挙戦でした。全体では、衆参で与党少数となり、政局は益々不透明です。その状況についてはおってご報告致します。
通常国会では、4本の議員立法に取り組みました。そのうちの一つ、「トラック新法」についてご説明します。この新法は、トラックドライバーの労働環境を守り、業界全体を持続可能にするための大きな一歩です。ポイントは4つです。
1つ目は、運送業の「許可」を更新制にすることです。これまでは一度許可を取れば事業を継続できましたが、今後は5年ごとの更新が必要となります。更新時には、法令違反の有無、安全管理状況、経営の健全性などがチェックされます。
2つ目は、運賃の問題。物流業界では激しい価格競争が行われてきました。その結果、ドライバーの給料は上がらず(全産業平均より15%低い)、働き方も過酷になるという問題が生じてきました。新法では「適正原価」を継続して下回る運賃は制限されます。適正原価とは、燃料費・人件費・車両維持費などを考慮した最低限必要なコストです。これにより、適切な価格での契約が可能となり、ドライバーの給料などの処遇改善につながります。
3つ目は多重下請構造の是正。荷主から受けた荷物を、自社で運ばずに他社へ委託する「再委託」が繰り返される傾向があります。これにより中間マージンが膨らみ、実際に運ぶ業者がわからなくなるなどの問題が生じます。そこで、再委託は「原則として2次まで」とする努力義務が導入されます。
4つ目は、“白トラ”問題。つまり、営業許可を持たずに貨物を運ぶ違法業者問題。これらの業者は、正規業者に比べ運賃が安く、不正な競争を生んできました。この白トラ利用に対して厳しい措置が取られます。
4つの柱は、すべて「運送業界を持続可能にする」ための仕組みです。日本経済の大動脈の物流業界の健全な発展が期待されます。






