王羲之の手紙 あす26日まで
【東近江】 書の文化に触れる博物館、観峰館(東近江市五個荘竜田町)では、書聖と言われる中国・東晋時代の書家、王羲之(おうぎし)の書風を伝える国宝「孔侍中帖(こうじちゅうじょう)」を展示した企画展「王羲之からの手紙」が開かれている。
公益財団法人日本習字教育財団が運営する同館の開館30周年を記念した特別企画展。会場では、書を芸術の地位へと高めたとされる王羲之(303~361)の書の書き写し「孔侍中帖」ほか、近江商人が残す中国書法の重要文化財などが注目を集めている。
王羲之の肉筆は一切残っておらず、「孔侍中帖」は、王羲之が書き残した日常的な手紙に、紙をのせて写したもの。洗練された筆致と個性的な表現など特徴を伝えていると評価されている。かつては正倉院に収められ、桓武天皇が閲覧した記録も手紙に押された印から見て取れる。
そのほかにも、五個荘出身の近江商人、藤井善助(1873~1943)などが収集して残した中国・北宋時代(11世紀)の三大家、蘇軾(そしょく)、黄庭堅(こうていけん)、米ふつが書した重要文化財なども展示。これら3点が一堂に会するのは珍しく、同館によると県内では初だという。
同館の瀬川敬也学芸員は「大きな影響を与え続けた偉大な書家の書きぶりを見比べ、書の魅力に触れてほしい」と話す。
展示はあす26日まで。入館料は一般1800円、学生1200円、高校生700円、中学生以下無料。
問い合わせは、観峰館(TEL0748―48―4141)へ。






