寺院境内38か所の展示空間「自由」をテーマの現代美術作品
【近江八幡】近江八幡市安土町慈恩寺の浄厳院で国際芸術祭「2025 AT ARTS EXHIBITION」が催されている。11月23日まで。
信長が創建したと伝わる歴史深い寺院を会場に寺院の荘厳な空間と仏教建築を活かした現代美術展で、6回目の今回のテーマは「自由」。国内外からの現代美術作家42人の作品を本堂、庫裏、書院、釈迦堂、楼門の重要文化財を含む建物内や庭園など境内38か所を画廊に仕立てた空間に展示している。海外作家の参加が増えてきたことからこれまでの現代美術展を「国際芸術祭」に改称した。
海外作家は、芸術祭開催前から寺院に滞在して出展作品を制作したレジデンス作家を含めスペイン、ポーランド、イギリス、イタリア、ドイツからの13人。その中で観音堂に展示してあるスペインのユイス・エストピニャンさんの作品は、2人の子どもが向かい合う写真の間の空間に数多くの人の写真をスマホのように吊り下げたインスタレーションで、天井やそれぞれの人の写真にはクモの巣のように赤い糸で繋がり合い「人と人とが赤い糸で結ばれている人間社会」を表現している。このほか、庭園の立体作品や廊下、和室の大広間など、室内外の境内一帯に作品が展示されている。
会場では、次の関連イベントが行われる。
【8日】午後2時からジャズコンサート。
【9日】午前11時からと午後2時から、出展アーティストが作品を解説するギャラリートーク
【22日】午後2時からよし笛コンサート
【23日】午後2時からジャズコンサート
入場料、会期中フリーパス1500円、1日入場券千円、証明書の提示により学生以下無料(中学生以下は保護者と入場)、障がい者と介助者1人は無料。
主催者のAT ARTS代表で現代美術作家の西村暢喜(のんき)さん(68)は「私たちは、自由と言いながら何かに縛られている。本当に自由でいるのか、自由とは何だろう、自由を見直す機会としたい。作家たちが自由な発想で創造した美術作品を鑑賞しながら自由について考えていただけたうれしい」と話している。詳しくは二次元コード参照。
庫裏に展示されている作品
広い和室とマッチした立体作品
ユイス・エストピニャンさんと作品






