近江牛のブランドを支える 宮崎牛の「素(もと)牛」供給に感謝
【近江八幡】「『近江牛』宮崎友の会」の設立15周年を祝う式典が先月29日、ホテルニューオウミで開かれ、これまでの関係強化の取り組みとその意義を振り返るとともに今後の会発展に期待を寄せた。
同会は平成22年、宮崎県で発生した家畜伝染病「口蹄疫」が猛威をふるい、畜産業界に大きな衝撃と影響を及ぼした非常時に、ブランド牛「近江牛」の素牛(子牛)の最大の供給先である宮崎県の生産者に敬意と感謝を表し、農家応援の意を込めて設立。以来、両県ととその畜産関係者が友好関係を深め合い、協力して困難を乗り越えてきた。
式で渡辺政幸会長は「宮崎県からは近江牛の原料となる素牛の45%を供給していただき、感謝申し上げます。会設立から15年間、牛を通して交流が深まり、牛について多くを学ぶ機会を与えていただいた。近江牛のブランドと宮崎県の特産である宮崎牛が共に栄えることを祈念いたします」とあいさつ。
来賓の三日月大造滋賀県知事は「おいしい近江牛がいただけるのもこうした交流のお陰であります。素牛を供給していただいている宮崎県の関係者に感謝申し上げるとともに、両県の牛たちが未来に向かって共によりよい環境で育っていくよう取り組んでいきたい」と述べたのに対し、河野俊嗣宮崎県知事は「口蹄疫で29万7080頭の貴重な牛の命が失われるという大変な思いをした苦難の時、全国から支援をしていただいた中で、友の会からはとりわけ大きな支援をいただいた。その後、宮崎牛は回復し、ブランド牛づくりに取り組んでいます。苦しい時に支えていただいた友の会や関係者の方々に感謝するとともに、これからもしっかり連携し高品質な素牛が提供できるよう、取り組んでいきたい」と語った。
続いて、会発展に尽力した3人に同友の会会長の感謝状が、口蹄疫の被害支援や子牛競り市の活性化及び農家経営の安定化に多大な貢献をしたとして同会に宮崎県知事の感謝状が贈られた。
このあと、両県知事のブランド牛トークが行われ、近江牛と宮崎牛をはじめとする畜産農産物をPRし、畜産業の発展とブランド牛で繋がる両県の友好を温めた。
感謝状の受賞者は次のみなさん(敬称略)。
【「近江牛」宮崎友の会感謝状】
・澤井喜四郎(会設立発起人)
・野崎英二(滋賀県の肥育農家と宮崎県の素牛農家の連携促進に尽力)
・ 田中正一(口蹄疫発生時の困難を共に乗り越え、両県の連携強化と地域畜産の振興に貢献)。






