関連本など120冊を紹介
【東近江】 倉敷民藝(みんげい)館初代館長を務めるなど、民藝運動の中心を担ってきた東近江市五個荘川並町出身の外村吉之介(1898~1993)に焦点を当てた企画展が、五個荘図書館の一角で開かれている。
民藝とは、暮らしの中にある日常的な生活用品などに施されている工芸を指し、それらに美の価値観を見出す考え方。民衆的工芸とも言われる。思想家の柳宗悦(1889~1961)らによって提唱され、現在もその文化が引き継がれている。
柳らの影響を受けた外村もその一人で、本染めや織物を生業にする一方で、倉敷民藝館の開館や熊本国際民藝館を創立するなど、民藝運動において大きな役割を担ってきた。
会場には、岡山や沖縄、世界の民藝を題材にした外村の書籍や、民藝をひも解く本など約120冊を紹介している。布の実物サンプルを張り付けた貴重な著書『葛布帖(くずふじょう)』も展示。また、近江商人が活躍した五個荘地区に残る刺し子の風呂敷も展示され、地域の民藝文化も伝えている。
同館の担当職員は「民藝を通して五個荘出身の外村吉之介のことを知ってもらい、日常生活にある美しさを再発見できるきっかけになれば」と話す。
展示はあす30日まで。開館は午前10時~午後6時。問い合わせは、五個荘図書館(0748―48―2030)へ。







