部員13人の挑戦 自主性が結実 聖地へ一歩
【東近江】 滋賀県高等学校野球連盟は先月、能登川高校硬式野球部(東近江市伊庭町)を第98回選抜高校野球大会の21世紀枠の県推薦校に選んだ。今後の選考で選抜出場が決まれば、1975年以来51年ぶりの甲子園出場となる。部員不足で連合チームとして出場していた時期もあったチームが、現在はプロスカウトの注目をも集めるまでに成長している。
能登川は、新チームとして臨んだ秋の県大会の初戦で彦根工にコールド勝ちし、続く河瀬にも勝利して8強入りを果たした。準々決勝では同大会優勝校の近江に9―11と逆転負けを喫したものの、少数部員ながら強豪校と渡り合った戦いぶりが高く評価された。また、学校行事や地元小学生を対象にした野球教室の開催など、地域交流に力を入れてきた取り組みも含め今回の選出につながった。
部員は現在13人の少数精鋭。2020年に赴任した久保尚人監督(30)は「学校の授業も練習の一環」と部員に伝えている。一人ひとりが考えて行動する自主性を学校生活など生活面から重視し、その姿勢を野球にも反映させている。
練習では、筋力や柔軟性の向上、体幹トレーニングなどに1時間以上費やしてからボールを握る。自身の体を知るためだ。近年は、監督に共感して「能登川高校で活躍したい」と入部するリトルシニア(中学硬式野球)の選手も増え、今年ついに県ベスト8に進出する実力も備わった。
主将の太田智己選手もその一人で、投打の両面で1年春から試合に出場してチームを牽引してきた。「部員同士の仲が良く、全員が一丸となり戦えるチーム」と強みを語り、県推薦校に選ばれたことでチームの士気も高まっているという。
また、地元能登川地区出身の周防篤樹選手(2年生)と小林城主選手(1年生)も中心選手として活躍している。投手の周防選手は「チームに頼られる投手になりたい」、小林選手は「できることを精一杯やりたい」とそれぞれ抱負を述べ、春・夏に向けて冬の練習に汗を流している。
なお、選抜に出場できる21世紀枠は2校。今後、12月12日に各地区の候補校9校が発表され、来年1月30日に最終2校が決定する。






