お身拭い式としめ縄を飾り付け 公開中の胎内仏も本尊に戻る
【近江八幡】正月の準備を始める日とされる「事始め」の13日、西国三十二番札所・観音正寺(近江八幡市安土町石寺)で、本尊(千手観世音菩薩)のお身拭い式と奥の院の「天楽岩」に新しいしめ縄を飾り付ける迎春準備が行われた。
午前10時から本堂で行われたお身拭い式は、特別公開されていた胎内仏を本尊に戻す法要のあと、岡村學導住職が本尊に溜まった今年1年の埃を払い清めたあと、一般信者や地元の寺役員らが真っ白の浄布で本尊を丁寧に拭い、総白檀の重厚な輝きと神聖な雰囲気が本堂を包み込んだ。
このあと、境内の山頂付近に巨岩が重なり合う奥の院で、聖徳太子がこもったと伝えられる岩室の「天楽岩」に飾り付けられたしめ縄が寺役員らによって新年のものに交換された。
天楽岩は、聖徳太子が天照皇大神宮と春日大明神からお告げを受けたとされる聖地として祀られ、巨岩の周りを囲むようにしめ縄が飾り付けられている。
交換された新しいしめ縄は、麓の石寺地区の寺役員によって製作された長さ15メートルの大縄。岡村住職が見守る中、山伏、寺役員らが慎重に大きな天楽岩に登って飾り付けた。天楽岩へのしめ縄の飾り付けは、ことしで5年目。
10月1日の晋山奉告式で住職を継承した岡村學導氏(27)は「胎内仏の特別公開では、遠くは北海道からお参りいただいた方もありました。きょう本尊の中にお戻りになり、もうお目にかかれないのかと思うと寂しい思いがあります。ことしは住職として初めての大きな行事でしたので緊張しました。国内では年の瀬になって大きな地震が発生したり、世界では紛争が続いたり、国家間の問題が起きたりしましたが、新年は穏やかな年でありますよう、本尊にお祈りしました」と話した。







