東副知事に取り組みを報告
【近江八幡】 ブドウ農家が栽培から醸造までを担う県内初の農家ワイナリーとして取り組んでいる近江八幡市野村町の「合同会社空色ワイナリー」が昨秋、自家醸造ワインの初出荷を達成した。このほど、同社の三崎清隆代表らが県庁で東勝副知事を表敬訪問し、日頃の取り組みについて報告した。
三崎代表は県立農業大学校を卒業後、「世界で評価されるワインを自らの手でつくる」という夢を胸に、ワイナリーや酒蔵での勤務経験を経て、2011年に就農した。生食用ブドウの栽培からスタート、20年からは醸造用ブドウの栽培を開始した。
20年度~23年度には、県の農山漁村発イノベーションサポートセンターを活用、県の農業技術職員や専門家の支援を受けながら事業計画を策定、23年9月に、農園から醸造用ブドウ部門を独立させ、同合同会社を設立した。今年3月には24年度農山漁村発イノベーション整備事業を活用してワイナリーを開設、9月から醸造を開始し、自社醸造で赤白各1本ずつ、委託醸造で白1本の計3種類のワインとぶどうジュースを今年度のアイテムとして製造した。
三崎代表は東副知事に「夏は気温が高く、気候との試行錯誤の繰り返しでどうなるかと思ったが、この時期に飲んでもらいたい、軽やか味わいのワインが出来た。日本食にも合うと思う」と成果を報告し、取り組みの話を聞いた東副知事は「果樹栽培から独自のワイン醸造までつなげられたのは、県の農業の新境地を拓く、新たな可能性を感じる取り組みだ」と期待を語った。
表敬訪問後、記者団の取材に応じた三崎代表は「滋賀県にはたくさんの食文化がある。自身がワイナリー設立を目指したきっかけが、他県のワイナリーで地元の料理と地元産のワインを楽しんでいる人たちのキラキラした顔を見たのがきっかけなので、今後は、滋賀県でもそんな機会を作っていけたら」と語った。
同社のワインは同社併設の直売所と京都滋賀の主な酒販店などで販売中。ワインは一瓶各種750ミリリットルで3300円、ジュースは一瓶500ミリリットルで、生食用ブドウと醸造用ブドウのブレンドが1500円、醸造用ブドウ100%のものが1800円となっている。問い合わせは同社(TEL0748―36―0056)へ。






