日野町&竜王町
【日野、竜王】 昨年9月28日~10月8日にかけ、滋賀県で44年ぶりに開催された第79回国民スポーツ大会(わたSHIGA輝く国スポ)。大会に向け各自治体は施設整備や機運醸成に努め、日野町大谷公園野球場(大谷)では同10月4~5日に成年男子軟式野球競技(6会場で分散実施したうちの1会場)が、竜王町総合運動公園ドラゴンハット(岡屋)では同3~5日にかけてスポーツクライミング競技が実施された。国スポを終え、そのレガシー(遺産)をどう生かしていくのか、両町に方針を聞いた。 (矢尻佳澄)
〇日野町
日野町は競技会場となった大谷公園野球場に、長寿命化とあわせた改修工事を2022年5月~23年1月末に約1億800万円をかけて実施した。主な改修は、本部席の建て替え、ファウルポールとフェンスの改修など。利用者の安全対策と利便性向上を図った。また、24年には競技関係者から要望があった外野フェンスにホームランゾーン識別マットを設置し、リハーサル大会の開催後には外野部分の水はけを向上する追加工事を行った。
国スポ開催に向けては、「国スポを通じて未来を担う子ども達が、少しでも夢を感じてもらえる場に」と小学生らが当日サポーターとして活躍する「国スポチャレンジ」などを企画。
当日の会場には近隣飲食店・事業所などによるマルシェやスポーツ体験エリア、謎解き、先着くじなどが行われ、2日間で約5千人が来場した。
国スポを終えて、大谷公園野球場は町民の利用する近隣公園施設として運用していく方針。スポーツ振興について、これからは競技スポーツ(全国・世界を目指す選手)の支援はもとより、「いつでも・誰でも・いつまでも」、老若男女問わず誰もが楽しめる「生涯スポーツ」の普及を積極的に進めたいと述べ、子ども向けスポーツ体験会や、トッププロ選手などによるスポーツ教室の開催などを計画している。
〇竜王町
竜王町はスポーツクライミングの普及・交流の拠点として、県内初の公設ボルダリング施設(通称・ドラゴンボルダリングジム)を21年9月~22年11月にかけて竜王町総合運動公園内に建設した。同施設は鉄骨平屋建て、延べ床面積504平方メートル。中~上級者向けのメインウォール(幅20メートル×高さ4・5メートル)と初心者~中級者向けのサブウォール(幅14・3メートル×高さ3メートル)を備える。総事業費1億6千万円。
国スポ競技本番では規定に沿う仮設ウォールをドラゴンハット内に組み、常設のドラゴンボルダリングジムは選手のウォーミングアップに使用された。競技初日には町内の小学生を招待した学校観覧も行われ、「ガンバ!」とスポーツクライミング定番の掛け声で選手を応援し、プロのMCが盛りあげる華やかな会場の雰囲気を体感した児童らは「選手たちの登っている姿がかっこよかった」と声を弾ませた。屋外エリアには町内外の事業所・飲食店によるおもてなし会場が設置され3日間でのべ8800人が来場した。
今後は、「スポーツクライミングを身近なスポーツとして昇華することが、シンボルスポーツ化への道であり、国スポレガシー継承の一つ」と語り、ドラゴンボルダリングジムに開設されているボルダリングスクールや、町内小学校の授業の一環で行う小学生ボルダー体験(小学3年生を対象)といった取り組みを継続していく方針。国スポ開催を記念した大会の実施や、アスリートによる講演、体験教室なども予定しているという。









