東近江市シルバー人材センター安全講習会
【東近江】 肺炎死亡者の98%は、65歳以上の高齢者といわれる。「地域で守る肺の健康~みんなで取り組む肺炎予防~」をテーマに東近江市シルバー人材センター主催の安全講習会が24日開催され、肺を鍛える「呼吸リハビリ」の第一人者で、びわこリハビリテーション専門職大学(東近江市)の千住秀明教授が、肺の健康を守るための知識と技術、フレイル(加齢に伴う心身低下)と呼吸の関係性、呼吸器疾患のリハビリテーションをわかりやすく紹介した。会員約200人が参加した。
第一人者の千住秀明教授が伝授
「呼吸器と上手につきあい長生きを」
千住氏は、呼吸リハビリを通じて健康寿命延伸の推進に取り組んでおり、「いかに寝たきりにならないよう予防するか」「最後まで自分でトイレに行けて、食べられるように」と呼びかけた。
講習会では、肺炎は75歳から急増するが、予防で大きく減らせるとし、主な予防として▽口の清潔(口腔ケア)、▽よい飲み込み(背筋をのばす、早食いを避ける、食後30分は横にならない、嚥下体操)、▽よい呼吸(呼吸筋ストレッチ)+ワクチン・栄養(タンパク質、ビタミンD)・運動習慣(歩行習慣)―を挙げた。
呼吸リハビリテーションの息切れ改善効果は、「COPD(慢性閉塞性肺疾患、タバコ病)診断と治療のためのガイドライン」(日本呼吸器学会)によると、気管支拡張剤の効果に比べて2倍の効果があるとした。
呼吸リハビリは本来、医療者の支援のもと、疾患を自身で管理して自立できるよう生涯にわたり継続して支援していくための仕組みだが、自宅でも手軽にできる方法を紹介した。
まず「口すぼめ呼吸」は、いすに座るなどしてリラックスして、鼻から息を吸い込み、息を吐くときに口を軽くすぼめて細くゆっくり吐くことで気道を広げ、肺の古い空気を出しやすくする。
また、歩行時や階段昇降時に呼吸と動作を連動させたリハビリを紹介し、注意点として早く歩けるようになることが目的でなく、階段昇降時の昇りは呼気、吸気時は昇らずに休み、降る時は平地歩行と同様に吸気も呼気も足を進めるようアドバイスした。
千住氏は、「呼吸器は上手につきあえば長生きができる。自立した生活を送れるよう、しっかりリハビリをしてほしい」と話していた。






