第1段階 竜王小、9月移転開校
【竜王】竜王町は生活の利便性向上とまちの魅力づくり、安心して暮らし続けられる地域づくりのため、「竜王町版コンパクトシティ化構想」を進めている。
同構想がはじまった背景には、2014年に民間団体の日本創成会議が発表した「消滅可能性都市」(全国896自治体、県内3自治体)のうちの1自治体として、竜王町が挙げられたことにある。
これを同町は大きな課題ととらえ、教育施設や幼保などのあり方検討プロジェクトチームを立ち上げ、人口減少を見据えた機能集約や公共施設老朽化への対応を含めたコンパクトシティ化に向けた議論を重ねた。そして、町の中心に教育・防災拠点や商業施設、定住促進のための居住エリアなどをまとめた利便性の高い「中心核」を整備し、同時に、集落など地域コミュニティと中心核を結ぶ「情報・交通・道路」のネットワークを構築することで、町全体のバランスある発展を目指す「竜王町版コンパクトシティ化構想」が策定された。
現在、リーディングプロジェクトとして、まず「交流・文教ゾーン」の整備が町立図書館北側から町道東西線までの綾戸地先で進められている。最優先で行われているのは、築50年を超え老朽化対応が急がれる竜王小学校の移転新築工事。同小学校は現地建て替えも含めた検討の結果、移転による中心核設置予定施設との相乗効果を見込み、十分な盛土造成や雨水の排水を調整する調整池を設けたうえで建設されている。物価高騰などの影響により、新・竜王小学校の建築費用は43・6億円、その他学童保育所など関連施設建築を含めた総整備費用は101億2千万円の見込み(昨年8月時点)。
交流・文教ゾーン以外の中心核整備については、民間企業による整備を計画しており、今後具体的構想が練られる。情報・交通・道路ネットワークの構築は、町の実情にあった公共交通網を検討し、予約制乗合ワゴン「チョイソコりゅうおう」の実証運行を2020年10月にスタート、22年4月に本格運行を開始している。情報については竜王町公式アプリ「しるみる竜王」(無料)にて、防災、暮らし、イベント情報などを配信している。
人口減少対策、持続可能な地域づくりのための同町の秘策、「竜王町版コンパクトシティ化構想」。様々な意見交換を経て、第1段階として整備された新たな竜王小学校は、今年9月の開校を予定している。







