【東近江】戦前の山岳写真家の草分け、長谷川伝次郎(1894~1976年)を紹介する没後50年記念展が、西堀榮三郎記念探検の殿堂(東近江市横溝町)で開催されている。
見どころの一つが、国宝・阿修羅像(興福寺)などの京都・奈良の仏像写真をもとにした印画作品10点(遺族より寄贈)。太平洋戦争が敗戦濃厚となっていた1944年、長谷川から写真技術を学んでいた皇族の李王殿下から「戦火で失われる可能性に備えて、仏像を記録しておきたい」との依頼を受け、撮影したもの。
資器材が不足する中であっても、薄暗いお堂に光を導き、仏像の表情や陰影の美しさを捉えており、記録写真を超えた「祈りの美」として高く評価された。
なお、長谷川伝次郎は、近世以降の日本人探検家50人の1人として、同館の常設展示で肖像画とともに紹介されている。記念展は2月15日まで。東近江市民は無料。休館は月・火・祝日。






