五個荘中学校でタイムカプセル開封
【東近江】 東近江市五個荘中学校を卒業した新成人らが11日、5年前に埋めたタイムカプセルを開封した。当時の3年生はコロナ禍の最中で、修学旅行や体育祭など学校行事が相次いで中止となった世代。卒業生はカプセルに込められた20歳になった自分への手紙、家族のメッセージを感慨深く眺めていた。
このタイムカプセルは、「辛かった記憶だけで終わらせない」と、コロナ禍で奪われた中学校生活の思い出づくりとして、当時のPTAと同校が企画したもの。2020年度の卒業生96人が「20歳になった私へ」に手紙を残し、あわせて「20歳になったあなたへ」と卒業生に宛てた家族の手紙も添えられた。
マスク取って笑顔で再会
卒業生が5年ぶり集う
タイムカプセルは縦35センチ、横46センチの円柱形(ステンレス製)で、同校グラウンドの旗掲揚柱の側に埋められた。地元業者の土田建材の協力で掘り起こされ、この日、式典などを終えて集まった新成人らは、タイムカプセルと5年ぶりに再会した。
その後、卒業生らの手によって開封され、当時の教員が一人ひとりの名前を点呼して手渡した。手紙に目を通した卒業生らは感慨深い表情で読み進めるとともに、当時の夢を語り合って同級生と懐かしんでいた。
副生徒会長を務めていた石田怜さん(20)は、コロナ禍の収束を願う思いとともに、救急救命士になる目標も手紙につづった。現在もその目標に向かって専門学校に通っているという。
「当時は不安もあったが、いま20歳になってみんなで集まることができ、希望が見えてきた。交流も活動も広がり、楽しい生活を迎えることができた」と振り返り、「救急救命士になる目標を貫き通したい」と力を込めた。また、日頃の感謝と期待の言葉が書かれていた母親の手紙を読み、「普段は言葉にして伝え合うことは少ないが、手紙を通じて初めて知る思いもあった」と目を細めた。
当時PTA会長の竹内基恭さんは「タイムカプセルを埋めた時、『5年後はマスクを取って集まりたいね』と話していた。みんなの笑顔の表情が見られてうれしい」と話していた。








