地域資源の循環をめざし 廃食油再利用、菜種油生産、情報発信
【東近江】 東近江市の施設「あいとうエコプラザ菜の花館」を拠点に地域資源の循環に取り組むNPO法人愛のまちエコ倶楽部が、農林水産省の第12回「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」に選定された。
評価された取り組みは、▽市内の家庭や学校給食から集まる年間3万リットルの廃食油を軽油代替燃料として活用し年間100万トンのCO2削減への貢献、▽地域と連携して転作田で栽培した菜種を原料に菜種油「菜ばかり」の製造、▽年間3000人の視察や研修の受け入れを通じた資源循環の情報発信など。
同法人の取り組みの背景にあるのは、1977年(昭和52年)の琵琶湖の赤潮発生をきっかけに始まった市民主体の環境活動「せっけん運動」。その流れから、旧愛東町(現東近江市)では、廃食油からバイオディーゼル燃料を精製したり、さらには菜種油を生産するなどして、油という資源を軸にした地域内資源循環システム「菜の花エコプロジェクト」がスタートした。
プロジェクトを担う主体として、同倶楽部は2004年に設立された。
なお、ディスカバー農山漁村の宝とは、農山漁村の地域資源を引き出すことで地域の活性化や所得向上に取り組んでいる優良事例を選定し、全国発信により取り組みの普及を図っているもの。
全国454件の中から、優良事例30地区が選ばれ、昨年12月19日に農水省講堂で選定証授与式が行われた。また愛のまちエコ倶楽部は、選定にあたった有識懇談会の委員、あん・まくどなるど氏(上智大学大学院教授、環境史・環境政策)から特別賞(未来を紡ぐ共創の環賞)を受賞した。






