県政NOW ドクターヘリとは
ドクターヘリとは、災害や事故の発生時に医師や看護師を乗せて救急出動するヘリコプターであり、医療機器や医薬品を備え、搬送中も機内で初期治療ができます。1995年の阪神大震災で整備の機運が高まり、国が主導して2001年に本格運用が始まりました。厚生労働省などによると、全国に57機あり、23年度の出動件数は約2万9000件。関西広域連合ではドクターヘリの運航が整備士不足で一部休止され、救急車やドクターカーなどで代替したケース増加されています。現在は8機が運航されていますが、来年度に確保のメドがついているのは3機にとどまっています。関西広域連合は国などと対策チームを発足させ、連携して現在委託先を探しています。近畿2府4県と鳥取、徳島両県を管轄する関西広域連合は2011年からドクターヘリ事業を始めました。通常は都道府県ごとのヘリを共同で運航され、複数のヘリが補完し合う「相互応援体制」を構築し、経費の削減につなげる狙いもあります。現在は、関西広域連合側が、航空専門学校などの事業を展開する学校法人「ヒラタ学園」(堺市)に運航を委託され、ヒラタ学園所有の8機が広域連合管内の8病院にそれぞれ拠点を置き、定められた区域をカバーされています。ところが8機は昨年7~8月に順次、最大1週間運航を休止されています。9月に通常体制に戻りましたが、10~11月も4~6日間ずつ運航を取りやめています。ヒラタ学園は、整備士の休職や退職が相次いだためと報告されています。12月も各機が6日ずつ休止するという状態です。国の研究班が定める運航基準では、ドクターヘリには操縦士の補佐役として整備士が同乗する必要があります。関西広域連合の8機のうち和歌山と奈良が拠点の2機を除く6機は、今年度末で契約期限を迎えます。しかし、委託先を見つけるのは簡単ではありません。運航会社は整備士や操縦士の余剰人員を確保しているわけではなく、急に来年度からお願いしたいと言われても対応できないと聞き及んでいます。国土交通省によると、整備士の主要な養成機関である航空専門学校の入学者数は、航空需要が減ったコロナ禍以降、半減しており、整備士不足は全国的な課題になっています。国はドクターヘリ事業の公営化や整備士育成に向けた学費助成の強化などに取り組んで頂きたいと思います。今年一年お世話になりますが、宜しくお願いします。






