特殊詐欺の被害防止 滋賀銀行安土支店
【近江八幡】近江八幡署は先月29日、特殊詐欺の被害を未然に防止したとして滋賀銀行安土支店の行員、別所紗希さん(23)とパート行員、千貫美知惠さん(68)に署長感謝状を贈った。
事案は、昨年12月18日午後2時ごろ、同支店に市内在住の高齢男性が来店。別所さんがロビーで落ち着かないようすの男性に気づき、用件を尋ねると、定期を解約するということだったが、500万円という高額だったことから「何にお使いですか」と尋ねたが「教えられへん」との返答を不審に思い、元行員でベテランの千貫さんに状況を伝えた。
対応を替わった千貫さんは、顔見知りのお客さんでもあり、「どうされました」と声をかけたところ「使い道は教えられへんけど、現金500万円を用意してほしい」と話した。千貫さんは、むげに断らず一旦500万円を準備して、まずは安心してもらうようにし、「きょうは、寒いですね」などと世間話をして会話を続けるうちに男性が落ち着きを取り戻し、「(NTTを騙る者から私のスマホに電話があり)携帯電話の番号が使われ、悪用されている。(自分が使っていないと証明するために)500万円を移し替える必要がある。警察に相談する」と言われた後、「新宿の警察から電話がかかってきて現金500万円を払わなければならないので、定期を解約して引き下ろしたい」と詳しく話すようになった。
千貫さんが、準備した500万円を前に「このお金、誰に渡すの」と尋ねたら「知らん。早く今の状況を解消したい」と答えたので「これは詐欺」と確信。千貫さんから報告を受けた中川仁志次長兼事務長(50)が警察に連絡し、被害を防いだ。
初めて感謝状を贈られた別所さんは「早く、千貫さんに(男性が困惑しているようすを)伝え、男性が被害に逢わなくてよかった」と話した。千貫さんは「これまでにも詐欺ではと思った経験があり、お客さんに寄り添うように声かけをしたことがあります。会話の後には男性が勇気をもって、状況を話していただいたのでよかった。お客様の大切なお金が守れてよかった」と振り返った。その後、千貫さんは、男性宅を訪問し「(あの時は)怖かったですね。もう(お金は)大丈夫ですよ」と安心を届けた。
後日、男性は「お世話になりました。ありがとうございました」と同支店を訪れ対応に感謝した。
青地靖人署長(59)は「最近、特に特殊詐欺の被害が急増している中で、今回のように水際で適切な連携した対応をしていただき、被害が防げたことに感謝いたします」と話した。






