今月上旬、県議団が緊急の会派総会 川島会派代表が焦点か
【全県】 県知事選(6月18日告示、7月5日投開票)に向け、4選を目指して立候補を表明している三日月大造知事(54)に対抗して、自民党県議団では独自候補の擁立のために、「勝てる候補」として期待していたのが衆院議員の上野賢一郎厚生労働大臣(60)だった。しかし県連の奥村芳正幹事長は「上野氏の本心がまだつかめない」と焦りの色を隠せないでいる。このため自民党県議団は今月上旬に議員総会を開き、上野氏出馬の可能性について一定の判断を下して一人に絞る構えだが、焦点になるのが県議団代表の川島隆二県議(54)の動向である。(石川政実)
自民党県議団は3月19日、2月定例県議会閉会に伴う記者会見を開き、知事選に独自候補の擁立を目指すため、「5人以下」に絞って検討していることを明らかにした。
さらに同県議団は同月21日、草津市内のホテルで開催した役員会で、三日月知事の3期目の県政評価を報告した。評価の総括では、三日月県政について「大きな失策はなかったものの、物足りなさを感じる。また、高市内閣との親和性は相対的に低いように思われる」と厳しい内容だった。
役員会後の記者会見で県議団代表の川島県議は「権力の座に長くいると緊張感の欠如の弊害が出てくる。その意味でも三日月知事は3期12年を区切りにすべき」と対決姿勢を鮮明にした。
ちなみに上野衆院議員はかねてから、知事選に意欲を示していた。しかし、昨年10月、高市内閣の厚生労働大臣に就任したことにより、「これで上野氏の知事選出馬はなくな
った」と県連役員らは肩を落とした。
それでもあきらめきれない一部県議団幹部は上野氏にプローチを続けたものの、「上野氏からは“3月まで熟慮中”との返事だけで、明確な回答がもらえなかった」(奥村県連幹事長)と言う。
タイムリミットが迫る中、県議団では今月上旬に会派総会を開き、候補者擁立問題に一定の決着をつけたい意向だ。
もし、上野氏が出馬の意向を固めたら、県連役員会や知事選選対会議などを矢継ぎ早に開いて、体制づくりを急ピッチに進めることになっていた。
逆に同氏に出馬の意志がなければ、県連会長の小鑓隆史参院議員(59)、小寺裕雄衆院議員(65)、県内の首長では岩永裕貴甲賀市長(52)、県議では川島県議団代表らに白羽の矢が立つと予想される。
このような中、本紙はこのほど、上野厚労大臣を取材したが、同氏は「高市内閣の閣僚としての仕事を遂行することしか頭にない」と知事選は考えていないことを明言した。
岩永甲賀市長も本紙取材に対し「県連関係者などから、知事選についての打診を一回も受けたことがなく、いまさらどうすると聞かれても、答えようがない」と困惑気味だった。
小鑓氏と川島氏については、県連関係者の間で「独自候補擁立ができないなら、責任を取って自らが立候補すべき」という“責任論”が根強い。
●自民県連、崩壊の予兆
湖南地域の有力市議は「川島氏が本気でさらなる高みの政治家を目指するなら、後戻りがきかない道へと歩み出す覚悟が必要だ。今回が最後のチャンスだろう。それを手放すなら、もう期待はしない。それならば一昨年9月の参院選候補(滋賀選挙区)予備選に出た元厚労省官僚の笠原真吾氏(39)の方が清新で若々しく、ひょっとすればひょっとする。しかし独自候補擁立を断念して、三日月知事の軍門に下り、同氏の支持に回るなら、もはや県連には内部崩壊しか残されていない」と危惧を抱いていた。







