【東近江】 近江商人発祥の地、東近江市五個荘地域で受け継がれてきた近江商人ゆかりの伝統食「どろ亀汁(がめじる)」と「黄飯(きめし)」が、文化庁が指定する「100年フード」にこのほど認定された。
商家の妻が残した「姑の餞別」知恵と暮らしを伝える
文化庁では、日本の多様な食文化の継承・振興の機運を醸成するために、地域で世代を越えて受け継がれてきた食文化を100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承を目指す取り組みを推進している。
この2つのレシピは、1890年(明治23)、近江商人の豪商宅に生まれ育った塚本さとさん(1843~1928)が、嫁いできた息子の嫁のために家政をまとめた手引書「姑の餞別(せんべつ)」に残されていたレシピを再現したもの。
「姑の餞別」には商家の暮らしを支えた多様な料理が記録されており、惣菜レシピは141種にも及ぶ。家族や奉公人の健康を気遣う旬の食の知恵が記され、どろ亀汁と黄飯はその象徴的なレシピで知られている。
夏の滋養食でもあるどろ亀汁は、煮たナスを入れたみそ汁に、すりつぶした飯とゴマを溶かした料理で、泥の中にカメが浮いているような見た目がその名の由来。黄飯は黄金飯とも言われ、クチナシの実で鮮やかな黄色に染められた飯。近江商人が祝い事「ハレの日」によく用いた。
これらのレシピは、東近江市観光協会や地元の東近江市商工会女性部五個荘支部、近江商人博物館、地元料理研究家、飲食店などが連携し、商家の知恵と暮らしを伝える近江商人の文化継承プロジェクトの一環として、再現、継承、発信にと催しなどでPRしてきた。レシピをもとに味付けを現代風にアレンジするなど工夫し、最近では、滋賀が舞台となった国スポ・障スポ会場で提供され反響を呼んだ。
なお、2つの料理は、つなぐカフェ4∞6(シャロ)=東近江市五個荘金堂町=で期間限定(3月16日~5月31日まで)で提供される。






