年間取り扱い量 40万トン見込む
◇湖北・米原市
日本貨物鉄道(株)(本社・東京都千代田区、略称・JR貨物)と米原市は一日、 同市のJR米原駅隣接地で「米原貨物ターミナル駅」の看板設置式を開催した。これはJR貨物が「米原貨物ターミナル駅」開設に向けて、建設予定地にピーアール用の看板を設置したもので、式典には、泉峰一・米原市長と小林正明・JR貨物社長らが出席した。
JR貨物がJR米原駅南側に建設を計画している 「米原貨物ターミナル駅」は、物流コストや二酸化炭素(CO2)削減を図る大型プロジェクトだ。これは、二十二年の稼動に向けて、JR米原駅南で整備が進められている一大物流拠点「滋賀統合物流センター」(SILC、略称・シルク)と連動するものである。
JR貨物のコンテナ取り扱い駅は、全国に百二十二駅、東海道線には平均五十キロメートルに一駅の配置だが、滋賀県に隣接する京都府の梅小路駅と岐阜県の岐阜貨物ターミナル駅とは百十四キロメートルの区間で、空白地帯となっている。
県内からの物流はトラックに強いられており、トラックによる集配は梅小路駅、岐阜貨物ターミナル駅と交差しながら輸送しているのが現状。このため滋賀工業会や地元から貨物駅設置の要望があり、今回、滋賀県初の本格的な鉄道コンテナ駅の建設を目指すことになったもの。
ターミナル駅の建設予定地は、米原市梅ヶ原で、敷地面積は三・六ヘクタール。貨物駅設備は、最長列車の二十六両編成(千三百トン)に対応するため、長さは五百五十メートル、荷役作業帯・コンテナ置場幅は三十三メートルのコンテナホームのほか、荷捌施設やトラック駐車場などを整備する。工期は三年弱を見込んでいる。
貨物駅の特徴は、コンテナ列車が固定編成による荷役のため、入換がない駅とし、着発線が荷役線と兼用した新しい方式(E&S)を取入れたコンパークトな駅であること。取り扱い量は約四十万トンとしているが、全国百二十二駅のうち三十位の中規模の駅となる。事業主体は、貨物ターミナルがJR貨物、アクセス道路が国。
この貨物ターミナルは、滋賀県内の人口約五〇%の地域を駅勢圏としてカバーすることができ、少なくとも新たに年間約三十万トンの貨物が、トラックから鉄道へ転換するものと期待されている。CO2で年間一万六千トン(東京ドーム約二千六百個分)、窒素酸化物(NOX)で年間約二百四十トン削減できるとしている。






