大澤委員長「行政指導が適正かの検証を」阿部氏「NPO活動への重大な挑戦」
◇湖北・米原市
米原市議会は十六日、米原公民館の指定管理者であるNPO法人「FIELD」(村川晃理事長)の運営や会計処理に問題があるとして、議会内に「九八条委員会」(調査特別委員会)を同日付で設置することを決めた。これに対しNPO法人「市民がささえる市民活動ネットワーク滋賀」の阿部圭宏代表は二十二日、「今回の議会の動きは、NPOに対する重大な挑戦」と抗議の会見を同市役所で行った。
【石川政実】
「FIELD」(フィールド)は平成十七年十二月、子育て支援を目的にNPO法人に認証された。十九年度から二十二年度まで、米原市公民館の指定管理者として管理・運営業務を行っている。市は、このNPO法人に年間約二千五百万円の委託料を支払っている。
市監査委員は昨年度、米原市公民館の監査を実施し、この二十二日に監査結果を報告。 しかし一部議員らが、「FIELD」の会計処理に不適切な点があるとし、市議会は監査結果を待たずに、十六日に九八条委員会を設置した。
阿部氏は「監査結果を待ってから、議会としての調査・監査が必要との判断が行われてしかるべき。また監査結果が出る前に、どうして議員が不明朗な管理を行っているとの情報を得たのか」と指摘。
ちなみに指定管理者制度は、小泉内閣時代の民営化の流れを受け、公の施設管理を株式会社、公益法人、NPO法人などの団体に委ねるもの。民間企業が参入している点から、当然、利益を生むことが前提になる。
さらに同氏は「米原公民館の場合、指定管理にかかる費用は、指定管理料プラス利用料金で、この金額はすべて指定管理者の収入となり、その使途は指定管理者に委ねられている。例えば、条例に基づく利用料金が徴収されていないとかのケースは当然指摘の対象となるが、逆に高額の給与が支払われていても問題はないはず」と憤る。
また同氏は「一部議員が受託業務を別団体に再委託したことを問題にしているが、『FIELD』に確認したところ、教育委員会との話し合いの中で解決を図ろうと協議し、指示に従ってきたとの話だった。 NPOは運営基盤が脆弱(ぜいじゃく)で、そこに働くスタッフは身を削りながら活動している。今回の議会の動きは、こうした市民活動やNPOを潰しかねず、重大な挑戦だ」と反省を求めた。
これに対し九八条委の委員長である大澤勉議員は「監査委員から情報を得たのでなく、内部告発があったからだ。この二十五日に九八条委員会の準備会を開き、ルールを確認する。民間団体の『FIELD』に介入するつもりはない。あくまで行政として、しっかりと指導がなされてきたのかを伝票や事業報告書などの提出を求めてチェックするもので、九月定例会までに報告をまとめたい」と反論している。






