能登川博物館で企画展 進む地域史研究、13日講演会
◇東近江・能登川
日本古代史に新たな一ページを加えた「雪野山古墳」の発掘調査二十周年を記念して、同古墳をはじめ東近江市内の古代史を案内する能登川博物館と市埋蔵文化財センター、市史編纂室共催の企画展『東近江の古墳時代』が能登川博物館で始まり、多くの歴史ファンらが訪れている。
平成元年九月、旧八日市市と近江八幡市、竜王町にまたがる雪野山(標高約三〇九メートル)の山頂から古墳時代前期の前方後円墳が未盗掘で見つかり、大阪大学の都出比呂志教授を調査団長とする「雪野山古墳発掘調査団」によって、二百十八点にも上る貴重な埋蔵物が次々と発見された。中でも三面の三角縁神獣鏡(国重要文化財)はヤマト政権との関係を伺わせる大きな発見として中継され、全国の話題を集めた。
その後、東近江市域では、狗奴国連合の証として可能性があると注目された日本最古級の前方後方墳・神郷亀塚古墳(能登川地区)や、木村古墳群(蒲生地区)、八幡社古墳群(八日市地区)など古墳時代の代表的な古墳および中心的集落の調査が実施され、「蒲生町史」「永源寺町史」「愛東の歴史」など地域史の研究が進展。同市の古墳時代の実像が現れてきた。
同展は、これらの考古資料(約四百点)をくまなく展示し、郷土の古代史への関心と愛着を深めてもらおうと開催したもので、「雪野山古墳とその時代」「東近江の大型古墳」「群集墳と渡来氏族」「古代豪族と農民のくらし」「古墳時代の生産と流通」―のテーマに沿って分かりやすく解説している。また、雪野山古墳内部の石室模型(実物大)は、設けられた階段から内部を覗くことができ、積み上げられた石や一面に塗られた赤色顔料も忠実に再現されている。
開催期間は二十七日まで。午前十時~午後六時開館。月・火曜休館。なお二十二・二十三日は博物館のみ臨時開館する。入場無料。問い合わせは能登川博物館(0748―42―6761)。
関連事業として、十三日午後二時から記念講演「近江の前方後円墳と豪族」が開かれる。講師は滋賀大学名誉教授の小笠原好彦氏。定員は先着百人。無料。







