この日だけ、屋敷やお宝 35カ所一挙に公開
◇東近江・五個荘
近江商人の本宅など、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている五個荘金堂町。その町並みそのものを美術館・博物館にする「第十五回ぶらりまちかど美術館・博物館」と、近江商人の商魂を学び、現代に活かす「第二十三回ごかのしょう新近江商人塾」が二十三日、五個荘地区一帯で開催される。
白壁と蔵屋敷が並ぶ五個荘金堂町、川並町を中心に地区全体を会場にする恒例の人気イベントで、普段は公開されていない屋敷や社寺、秘蔵のお宝がこの日に限って一般公開され、時代を先取りした近江商人の足跡と文化芸術が堪能できる。開催時間は午前九時半~午後四時。
今年のテーマは「敬い」。すばらしい自然と歴史遺産を遺し、伝統文化を育んできた先人たちや、家訓・店則をつくり末永い商家(家庭)の繁栄を願った近江商人。今に伝わる「三方よし」の原点は“感謝”の心であり、その心が「敬い」として生活の規範となっている。現代において忘れがちになっている「敬い」を再発見し、心のふるさとを訪ねようと、今回、商家・社寺など三十五カ所を一挙に公開するとともに活躍中の画家や陶芸家の作品展を開催する。
注目されるのは、▽聚心庵(家訓「三方よし」の塚本定右衛門家。淡海女子実務学校を創設した妻・さとを紹介)▽安福寺(比叡山延暦寺の末寺。五個荘出身の作家・外村繁の小説「澪標(みおつくし)」でも紹介されている寺宝、地獄極楽の絵を開帳)▽八年庵(塚本源三郎家の新居。文人の写真・書の展示や、再現した商家の食事が味わえる、百食限定)▽金堂まちなみ保存交流館(戦前の百貨店王・三中井一統の元本宅)▽弘誓寺(県下二番目の大屋根を持つ重文。画家・石井豊太の洋画展と野村文挙の軸画展、茶会を開催)▽五個荘金堂町自治会館(近江商人の本宅。切り絵作家・奥居匡作品展と小学生による抹茶接待、百人限定)▽萬松園(呉服繊維商・市田庄兵衛本宅。中地融人素描画展)―など。
また、オルゴール鑑賞会(観峰館、午後二時~)や、アンティークピアノコンサート(藤井彦四郎邸、午前十時半から計三回)、オカリナ&よし笛コンサート(川並町きぬがさ会館、午前十時半から二回)、ムーンライトコンサート(外村繁邸、午後七時~)なども開かれる。
問い合わせは、近江商人博物館(TEL0748―48―7101)または市観光協会(TEL48―2100)へ。
大正ロマン 新近江商人塾
同時開催の「ごかのしょう新近江商人塾」では、近江商人屋敷藤井彦四郎邸で挙式・結婚セレモニー「MUSUBI~五個荘結婚日和~」が行われるほか、花嫁・花婿を中心に、合羽姿の五個荘商人や矢絣のハイカラさん、山高帽子のモダンボーイが練り歩く明治・大正ロマンを再現する近江商人時代絵巻が繰り広げられる。絵巻行列は午後一時、近江商人屋敷外村宇兵衛邸前からスタート。このほか、学生と作家による麻のデザイン市や、書道パフォーマンスなどが行われる。問い合わせは五個荘商工会(TEL48―4866)。







