出品数53点 プロも審査
◇東近江・日野町
室町時代、音羽城の城主であった蒲生貞秀公が発見した日野菜―。長い歴史の中で守られてきた原産の日野菜生産の気運を盛り上げ、広くPRしようと、「日野町日野菜漬けコンクール」(主催=日野町、鎌掛公民館、日野町商工会)が、先月三十一日に鎌掛公民館で開かれた。
食文化の継承と発展を目的とする「日野菜漬けコンクール」は、鎌掛公民館文化祭の一行事として始まり、一昨年から“日野菜再生プロジェクト”に位置付け、出品対象者を町全域に拡大した。
今回、“日野菜漬けの鉄人”を目指して、昨年(四十八点)を上回る五十三点が出品され、うち八点が鎌掛地区外から寄せられた。
日野菜そっくりの手作りネクタイを身に付けた鎌掛公民館・福本英一館長は「回を重ねるごとに注目度が増しており、さらに全域から出品されるようなコンクールになれば」と語り、藤澤直広町長も「特産品振興を前進させていきたい」と意気込む。
漬け方一つで、色合い・風味・歯触りが変化する日野菜漬け。審査員二十九人は「ご飯もほしいな」とつぶやきながら順に食べ比べ、▽外観・切り方▽色▽特性を生かした味わい▽アイデア・工夫―の四つの視点から総合的に審査した。
特別審査員を務めた大津プリンスホテル和食料理長・北野登氏は、「日野菜を大切にし、特徴である苦味やえぐみを生かすなど、この地域の人ならではの技術が随所に感じられた。漬ける腕前はプロにも匹敵し、通常は捨ててしまう間引き菜を漬け物にするといった新たなアイデアに驚かされた」と講評、「これからも新しいことにチャレンジし、日野町の日野菜漬けを子々孫々まで残して、我々を楽しませてほしい」と、地域住民からの発信に期待を寄せた。
また、会場では、大津プリンスホテルで実際に提供されている日野町産の日野菜を使った和・洋・中の料理(牛フィレ肉の網焼きシナモン風味のポルト酒ソース日野菜添え・ホタテ貝のポワレとトリュフ風味のサラダ仕立てミニ日野菜とともに・日野菜とベーコンの特製スープ麺・日野菜の天ぷらなど七品)が紹介され、北野氏が「スープ麺の人気が高く、日野菜の活躍をぜひ見に来て、味わってほしい」と呼び掛けた。
審査結果は次の通り。(敬称略)
《金賞》篠村恵子《銀賞》瀬川周子、岡崎ヨシ子《銅賞》植田幸美、岡妙美《奨励賞》北川秀子、岡嵜英子《特別審査員賞(大津プリンスホテル賞)》岡崎ヨシ子








