長浜バイオインキュベーションセンター
◇湖北・長浜市
地球環境にやさしく、新たな雇用を創出すると期待されている農業発の「グリーン・ニューディール」。バイオを核にした新産業創出を目指す長浜市では、企業のバイオ研究開発施設「長浜バイオインキュベーションセンター」を運営する社団法人「バイオビジネス創出研究会」が、入居企業が製造する植物工場の普及に本腰を入れ始めている。昨年は企業向けのセミナーを行い、同会は「成功事例を一つずつ増やしていきたい」と意気込む。
特殊照明使った植物工場普及へ
ビタミン豊富!安定供給も可能
長浜市田村町の長浜バイオインキュベーションセンター内の共同研究室。植物工場の照明を開発する「日本アドバンストアグリ」はここに入居し、隣接する長浜バイオ大学と連携して製品開発と事業化を進めている。
十五平方メートルの実験室に入ると、野菜の光合成を促す青白い照明が目に飛び込んできた。照明の正体はHEFL(ハイブリット電極蛍光管)照明装置。間近で手をかざしたが、熱は全く感じない。
大型液晶テレビに利用されるバックライトの照明技術を、植物栽培用に改良したもので、熱が少なく、野菜の間近で効率よく光をあてることができる。
二段になっている棚には、蛍光管の青白い照明に照らされたレタスやチンゲンサイ、アイスプラントがびっしり栽培されていた。根元のスポンジは土・肥料の代わりの溶液で湿っていた。
照明の色でも成長が異なり、青色ならビタミン豊富で茎が太くなり、赤色ならば光合成が強められて成長が早まり、葉が大きくなる。
なお、植物工場で栽培されたレタスは、市場に出回っているものと比べると照明などでコスト高だが、衛生管理された室内で計画生産するので、安心安全でビタミン豊富、さらに天候にも左右されない。今後流通にのせるには、どれだけコストを抑えるかが課題だという。








