子どもと5つの約束 訪問家庭を募集 ほない会
◇東近江
八日市地区の若手の商店経営者や後継者らでつくる「ほない会」は、湖東地域に古くから口頭伝承されてきた妖怪「ガオ」の使いの出前訪問を二月七日に行うことにし、訪問を希望する家庭を募っている。
ガオは、その歴史的背景は不明だが、東近江地域に言い伝えられてきた想像の妖怪で、日常の子育ての中で我がままを言い張る時など「言うことをきかないとガオが来るぞ」などと叱り、子どもの自己中心的な考えを第三者的に戒める躾教育に使われてきた。秋田県のなまはげの風習に類似している。
ほない会では、近年、そうした道徳を教える昔の良き風習を見直し、地域に伝わる伝承文化を継承していくとともに、得てして自分さえ良ければ良いという自己中心的な考えになりがちな子どもたちに世の中にはみんなが認める正しい道理を導く想像上の妖怪「ガオ」が存在することを知らせ、親や家族の言うことに従うよう諭し、素直な子どもに育つよう願いを込めて二年前から取り組んでいる。
ガオの使いの出前訪問は、突然、子どもの前に現れて恐怖感をあおり、大きな声を張り上げて無理矢理言うことをきかそうというものではなく、事前に親と打ち合わせを行い、出前訪問の本当の目的が子どもたちに伝わり、子どもの頃のよき思い出となるように取り組む。
訪問時間帯は午後六時~八時までの間で、東近江市内の二十世帯程度を予定。訪問するガオの使いは、同会員三人が手作りの恐ろしい表情の面をそれぞれかぶり、長髪にのぼりを手に持ってやってくる。
ガオの使いは、家に上がり込み子どもと(1)悪いことをしない(2)嘘をつかない(3)もったいないことをしない(4)親の言うことをきくの四つの約束と、訪問先の家庭からのリクエストがあった約束事を守るよう諭す。
子どもと約束を交わすと、ガオとの約束が守られているか子どもが自己監視するための「ガオのお札」を置いて立ち去る。お札には(1)約束を破るとガオが現れる(2)約束を守っているとガオの霊力で厄災から護られる、というお守りの意味づけがしてある。
訪問先の対象は、小学生低学年以下の子どもがいる家庭で、脅かしにいくのが目的でないという保護者の理解と同意があり、子どもへの対応と事前打ち合わせができることが条件。
訪問の申し込みと問い合わせは、八日市商工会会議所(TEL22―0186)へ。二十九日締め切り。







