きょうから沖縄と対戦
◇全県
「絶対に勝つ」。ブースター(ファンの呼称)と交わした約束通り、bjリーグ(日本プロバスケットボールリーグ)の滋賀レイクスターズが一日、ホームの滋賀県立体育館で西地区五位の京都ハンナリーズを迎え撃ち、プレーオフファーストラウンドの勝利を物にした。リーグ参入三年目で初めて手にしたプレーオフでの勝ち星を自信に変え、ファイナル4(リーグ決勝)進出をかけ、七、八日の二日間、沖縄県宜野湾市で西地区一位の琉球ゴールデンキングスとのセミファイナル(地区準決勝)に挑む。
チーム創設以来、初となるホーム会場でのプレーオフゲーム。第一戦(先月三十日)は、今シーズン六連敗したときを思い起こさせるような戦いぶりで、攻守の歯車がかみ合わないまま黒星を帰した。 絶対に負けられない第二戦(今月一日)は、京都の青野和人ヘッドコーチが「滋賀の目の色が変わった」と語るほど、選手のみならずブースターも全身全霊を傾けた。
試合は、キャプテンの藤原隆充選手や長浜出身の小川伸也選手を軸に、相手選手一人に対して二人がかりで守るダブルチームが機能し、粘り強いディフェンスから速い展開へ持ち込むレイクス理想の攻撃が爆発、88対60で勝利した。
会場を埋め尽くした観客三千四十六人の地鳴りにも似た大声援の中、続く十分間の最終決定戦へ。前半を7対8で折り返す手に汗握る展開に、ブースターの祈りがこもった「ゴーゴーレイクス」の掛け声と選手の執念のプレーが一体化し、20対13と勝利を引き寄せた。
大津市出身の岡田優選手は「こんなに勝ちたいと思った試合はなかった。本当にいいチームに入ったと感じた」と、滋賀での勝利の重みをかみしめた。
「可能性で終わらせるのではなく、できるということを見せたい一心だった」と振り返る闘将・藤原選手が、仲間へ伝え続けてきたのは“お互いに尊敬し尊重し合うこと”。一つのチームとして戦う原点を見失わなければ「無敵だと思っている。この勢いでいけば二連勝し、最後に勝つ自信はある」と、見つめる先は優勝のみ。
その前に立ちはだかる優勝経験を持つ強敵・沖縄との一戦。根間洋一ヘッドコーチ代行は「沖縄はディフェンスのポイントが絞りにくいトライアングルオフェンス。(レイクスの選手は)ボールを持っていないときのビジョンが高いレベルで求められる」と分析。王者の称号を手に入れ、真に戦うチームへと進化を遂げる戦いがいよいよ始まる。試合開始時刻は、両日とも午後一時。
●ブースター感謝祭●
沖縄戦の壮行会を兼ねた「復興支援チャリティーブースター感謝祭」が四日に県立体育館で開かれ、チームの支柱の一つであるブースター約三百人と全選手が交流しながら優勝への思いを共有した。
全選手がマニフェストの達成度を報告し、参加者からの質問にも応じた。選手と参加者が一緒になってモップレースやフリースロー対決なども楽しみ、試合とは異なる選手たちのお茶目な一面が垣間見え、会場は終始笑い声で包まれた。
また、仙台89ERSへの義援金と県内の地域振興に役立てるための“オークション”も行われ、選手愛用のユニフォームやシューズがブースターの手に渡った。
憧れの選手に質問できるとは思っていなかったため思わず抱き合って歓声を上げた金森久美子さんと娘の彩花さんは「一日はドラマのストーリーを見ているような感動的で最高の試合だった。底力のあるチームなので、自分たちの力を信じ、気負わず戦ってきてほしい」と、再び喜びを分かち合える瞬間を待ち望んでいる。









