RD問題 県が示した2次対策工の概要案
◇全県
産廃約七十万立方メートルが違法に埋められたRD産廃処分場(栗東市小野)からの有害物質拡散が懸念されている問題で、県の二次対策工(平成二十六年一月着工)概要案が、専門家による県調査検討委員会(委員長=樋口壮太郎・福岡大学大学院教授)で「お墨付き」を得たものの、周辺自治会では効果への不安がぬぐえない。
県調査検討委員会では「お墨付き」
県が示した二次対策工案は、処分場北側から西側にかけて廃棄物土を掘削して底面と側面に遮水工を施し、排水管を底面に設置。東側の北尾団地側にも鉛直遮水壁を設置する。これで浸透水の流出を防ぎ、北側の下流部一か所に集めて汲み上げ、浄化処理して下水道へ排出する。
同工事の廃棄物土の掘削量は二十五万立方メートルで、このうち有害物質・汚染土に分別して六・三万立方メートルを除去し、残りの十八・七万立方メートルを埋め戻す。
これについて県と周辺自治会の協議では、住民から「二次対策工は汚染状況の深刻な中心部にほとんど手をつけないので、地下水汚染は止まらない」「汚染された浸透水の浄化は緊急対策であり恒久対策とはいえない。原因である有害物をきちんと除去しないと不十分」と効果を疑問視する声が上がっていた。
また、「県案がベストでなく、(法的、財政的に)ベターと了解した上で議論するべき」とする意見もあった。
なお、十七日の県調査検討委員会では、「一〇〇%ではないが、現時点でできるコスト、調査技術でできる対応はとっておこうというもの」(樋口委員長)とおおむね評価する意見が出た。
一方で、「今回の工事の趣旨は中にたまっているものを封じ込めて外に出さずに、中にある浸出水を処理するもの」(大嶺聖委員=九州大学大学院准教授)との解釈もあり、傍聴席の住民から「県は封じこめ案は撤回していると聞いている」とくぎを刺す一幕もあった。
しかし、別の住民は会議終了後、「有害物をほとんど除去せず、事実上の封じ込めにならないか」と懸念をもらしていた。







