《4区/近江八幡市、東近江市、甲賀市、湖南市、蒲生郡=日野町、竜王町 》
4区は、四選を目指す民主前職で元文科省副大臣の奥村展三(68)に、再挑戦となる自民新人で同党支部長の武藤貴也(33)が肩を並べて抜き出る勢いを見せ、ここへ日本維新の会の新人で元衆院議員の岩永峯一の三男の裕貴(39)が割り込み、さらに共産新人で党県委員の西沢耕一(34)、無所属新人で元職の小西理(54)が追っている。三日現在の有権者は二十八万九千九百人。
小西理氏(無・元2)
西沢耕一氏(共・新)
武藤貴也氏(自・新)
岩永裕貴氏(維・新)
奥村展三氏(民・前3)
武藤と岩永がデッドヒートへ
底力の奥村、追う西沢、小西
●幻に終わった刺客
「嘉田さんの二男が出るという噂は立ち消えた」。先月三十日、奥村は胸をなでおろした。日本未来の党の小沢一郎前衆院議員が奥村へ刺客を送るという憶測が流れたが、同党は一日、擁立を見送った。
「甲賀市で新人の岩永さんに四割とられても、地元の湖南市を固め、東近江市で引き離す」と八万票(前回比三万票減)を目標に掲げる。このため東近江市は、旧さきがけを掘り起こし後援会をフル稼働させている。
●タブー破る核武装論
家森茂樹自民党県連幹事長は先月三十日、近江八幡市の事務所開きで「滋賀は重点選挙区。武藤君を国政に上げるのが至上命令」とげきを飛ばした。公認申請で一時、県議らが異論を唱えたが、ここにきて雨降って地が固まった。公明党の推薦で勢いづき、県建設業協会、農政連など各団体も推薦に雪崩打つ。
武藤は核武装による自主防衛などを訴える。目標として六万五千票(前回比四千票増)を目指す。
●抜くか、伝家の宝刀
岩永は、衆院議員を四期、農相まで務めた自民党の峯一の三男。父が世話になった自民党と戦う。「とにかく顔を売る」と父を頼らず、公示前から同級生、友人、JC関係者らの支えで、街頭演説に全力投球。公示後も個人演説会は行わず、街宣や辻立ちで景気回復などを訴え、十三日の甲賀市大集会へ。だが未来のブームに警戒も。
峯一が自民党員を辞して、かつて会員が十一万人、役員一万人の旧後援会を動かせば勝機が一挙に出てくる。
●兄の戦法で矜持胸に
小西は維新の公募で、岩永と4区の公認候補を争うことになった。
維新の発表前の先月十四日に記者会見し、自ら辞退して無所属での立候補を表明。それは平成十三年から衆院議員を二期務めた矜持(きょうじ)だった。
十月四日から一軒一軒を歩き、選挙区のほぼ全域を回った。公示後も個人演説会を行わず、道州制導入などを訴え、ひたすら歩く。これは兄(哲)の戦法だった。十五日、竜王町で個人演説会を行う。
●増税ストップに闘志
西沢は「増税されたら店を閉めるしかないとの自営業者の声を聞くと、増税ストップに闘志がわく」と語る。
解散直後から、駅やスーパーなどでの街頭演説を、一日二十か所で実施してきた。
先月二十九日には東近江市の商店街で事務所開きを行い、同市のテコ入れを図っている。
街頭演説を中心に、夜は一日二か所の個人演説会を開き、比例近畿ブロックで一議席増の四議席を得るため、4区で二万票を目指す。
(敬称略)
【石川政実、高山周治】(連載終わり)






