自民圧勝の衆院選を振り返る
十六日に投開票された衆院選で、国会議員ゼロであった自民党が県内の四小選挙区で議席を奪回した。三年前の前回は、四議席を全て民主党が独占していただけに、「王国」はあまりにもあっけなく崩れ去った。記者座談会で、衆院選を振り返ってみた。 【文責・石川政実】
「2足のわらじ」で嘉田離れ加速
未来の県内比例8万票どまり
―民主党はなんとか三日月大造氏が比例で復活して一議席を確保し面目を保てたものの、まさに惨敗だった。八期の川端達夫氏の落選は衝撃的だったね。
A 同党にとって平成十七年の郵政選挙と今回の逆風とは、質的に全く違う。今回は、政権交代への失望感やマニフェスト違反の怒りから、これまで民主党を支えてきた連合の組合員など、最もコア(中核)な層が内部崩壊したことだよ。
B 消費税は引き上げないと訴えて政権交代したのに、消費増税するといった裏切り行為の数々に対し、もっと謙虚に国民へ「ごめんなさい」を言うべきだ。そこからしか再生は始まらない。
―嘉田由紀子知事が党首を務める日本未来の党は、九議席と惨敗だった。しかし嘉田氏は、これからも党首と知事の「二足のわらじ」をはくと強気だね。
A 嘉田知事の強気の背景には、平成二十二年の知事選で四十二万票を獲得した自信がある。しかし今回の衆院比例の滋賀県での得票は、自民党が約十八万二千票、日本維新の会が十五万三千票、民主党が十万五千票、日本未来の党が八万三千票、みんなの党が五万票、公明党が五万票、共産党が四万二千票、社民党が八千票、幸福実現党三千票となっており、未来はわずか「八万三千票」にとどまった。県民の“嘉田離れ”は、加速化している。
C 来夏の参院選滋賀選挙区では、民主現職の徳永久志氏と共産新人の坪田五久男氏の二人が立候補を予定しているが、それ以外はまだ動きがない。自民党については、参院候補も公募の予定だ。維新は、場合によれば、3区で落選した久保田暁氏を参院に回すことも考えられる。もし嘉田氏が参院選に出馬するなら全国区(比例代表)が予想され、滋賀選挙区は、小川泰江・守山市議、駒井千代県議らが有力だね。
―参院選に出馬するなら、嘉田氏は知事を辞めるんだろうか。
A むしろ辞めざるを得なくなるのでは。早ければ来年度予算案を審議する二月県会で、「県政軽視」として自民党県議団を中心に不信任案が提出される公算が高いからだ。さらに足元の県議会会派の対話の会の一部県議も、会派を離脱する可能性もあるしね。
―まさに目が離せないね。







