嘉田屋の包装紙で「卒原発饅頭として販売」
◇全県
嘉田由紀子知事の日本未来の党代表兼務で批判が相次ぐ中、東近江市選出の小寺裕雄県議が十九日の県議会で、衆院選を巡る政界再編を饅頭(まんじゅう)販売に例えた絶妙なストーリーに仕立て直し、知事の政治姿勢について質問した。
小寺県議が知事の党代表兼務を批判
そのストーリーとは、「三代目野田屋という菓子屋は、マニフェスト饅頭でここ数年急成長し、ついに三年前には全国制覇を果たしたが、販売方針の対立により社内で内紛がおこり、岩手出身の豪腕でならした元社長が、あまり役に立たない若手社員数十人を引き連れて独立したのをはじめ、多くの社員が退社、独立してしまった」と、民主党内の内紛劇を描写。
さらに「岩手の元豪腕社長は、一時はそれこそ爆発的に売れたマニフェスト饅頭の開発責任者でもあったが、ここ最近は饅頭の原材料や製造法などに偽りがあったことが判明し、饅頭そのものの賞味期限が切れてあまりにもうさんくさくなっていたことから、ちかく全国で行われる販売コンクールで勝ち抜くためには、新商品の開発に取り組んでいたところだった。ところが、そう簡単に新商品が開発できるはずもなく、最近全国展開をはじめた大阪の橋下屋との提携を模索したりもしたが、相手の都合でうまくいかず、とうとう困り果ててしまった」と、連携失敗の経緯を再現。
肝心の嘉田知事との接触については、こう続けた。「そうした時にふとしたことから、滋賀県に嘉田屋という関西ではそれなりに有名な菓子屋が、大阪の橋下屋に何かと対抗心を抱いていることに目をつけて、『おたくも全国展開してみませんか』ともちかけてみた。元祖小沢屋の賞味期限の切れたうさんくさいマニフェスト饅頭を、『おたくの嘉田屋の包装紙で卒原発饅頭として売り出したら、東京をはじめ全国各地で絶対に売れる。橋下屋なんかすぐ打ち負かせる』と熱心に口説かれた」というのが事の発端。
すると「もともと野心家の嘉田屋の社長は、誰にも相談することなく、また従業員や幹部社員の必死の説得にも耳を貸さずに、嘉田屋改め『未来屋』を全国展開しはじめた。しかし、年末の全国セールでは目標に遠く及ばず惨敗。お客さんの信用を失うとともに、致命的な赤字を抱えることとなった。現在嘉田屋は状況的には、未来屋の全国展開を続けるか、それとも、もとの嘉田屋にもどるか、大きな分岐点にあるが、当の社長にはあまり危機感はない。それどころか、来年夏のセールに期待を寄せているのではないか、といううわさもある。このままでは嘉田屋は小沢屋に利用され、使い捨てにされるかもしれない」と危惧し、「そもそも新党をなぜ立ち上げなければならなかったのか」と質問した。
これに対して嘉田知事は、「見事なストーリー展開をしていただき、まさに今置かれている状況について、大変分かりやすくご説明いただいた」と切り返し、さらに「十四基の原発が立地する若狭湾に隣接する滋賀県、そして近畿圏の命の水源を預かる知事として、原発のない社会に向けてのメッセージと選択肢を国民に示すことが県民益につながると判断した」と反論した。








