2月10日、大津プリンスで設立記念フォーラム
◇全県
正式な美術教育を受けていない人の「加工されていない生(き)のままの芸術」であるアール・ブリュット。日本においては、アール・ブリュット作品の多くは、滋賀県などの障害者福祉の現場で生み出されている。県や社会福祉法人「県社会福祉事業団」の呼びかけで、同作品の理解を深め、支え合おうとネットワークが二月十日に設立される運びとなり、この一環として現在、会員を募集している。
作品の魅力発信に向け
県と県社会福祉事業団が会員募集中
アール・ブリュット作品は、従来の美術評価の価値基準や世間に認められたいという作者の感情と無縁に存在するため、世に出て行くためには、他のアート作品よりも余分に人々の理解と関わりを必要とされている。このため同作品を創り、見出し、その魅力を発信していく一連のプロセスに携わる美術、福祉、医療、研究機関、行政等各分野の関係者間の連携を強化して、アール・ブリュットを支えようと、県社会福祉事業団と県の呼びかけで昨年八月、「アール・ブリュットネットワーク」設立準備会を設置された。
今年二月のネットワーク発足に先立ち、先月から会員募集が始まっている。入会すると、会員向けのフォーラムや情報交換会に参加できるほか、アール・ブリュットに関する情報を受け取ることができる。入会は、無料。事務局は、当面、県「美の滋賀」発信推進室および県社会福祉事業団に設置される。
一方、二月十日には、大津市の大津プリンスホテルで設立記念フォーラムが開かれる。青柳正規氏(独立行政法人国立美術館理事長・国立西洋美術館長)と日比野克彦氏(アーティスト・東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授)との対談や、作家の田口ランディ氏の講演などが予定されている。
なお、発起人会と設立準備委員は次のみなさん。(敬称略)。
【発起人】青柳正規(独立行政法人国立美術館理事長・国立西洋美術館長)▽嘉田由紀子(県知事)▽北岡賢剛(県社会福祉事業団理事長)▽末安民生(社団法人日本精神科看護技術協会会長)▽田口ランディ(作家)▽日比野克彦(アーティスト・東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授)▽保坂健二朗(独立行政法人国立美術館・東京国立近代美術館主任研究員)▽鷲田清一(大谷大学文学部教授)【設立準備委員】アサダワタル(日常編集家・事編kotoami主宰)▽井上誠一(厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課長)▽片山泰伸(社会福祉法人愛成会副理事長)▽亀井若菜(県立大学人間文化学部准教授)▽栗原祐司(京都国立博物館副館長)▽下林徹也(県立近江学園主査)▽末安民生(社団法人日本精神科看護技術協会会長)▽西川賢司(県社会福祉事業団企画事業部文化・芸術推進課長)▽はたよしこ(ボーダレス・アートミュージアムNO―M・Aアートディレクター)▽保坂健二朗(独立行政法人国立美術館・東京国立近代美術館主任研究員)▽宮川正和(県総合政策部管理監)▽山口真有香(県立近代美術館学芸員)。







