「汚染木材チップの早期撤去を」
◇全県
琵琶湖に注ぐ高島市の鴨川河川敷に、放射性セシウムが検出された木材チップが放置されていた問題で、福井正明同市長はこのほど、県庁に嘉田由紀子知事を訪ねて、「速やかに全量撤去に向けた具体的な行程を示してほしい」などの緊急要請を行った。二十五日までに回答を求めている。
福井市長は「先月十八日、県の責任において、直ちに木材チップを撤去のうえで原状回復が図られるよう要請したが、県からその後、何ら協議や連絡もない中で、先の九月県議会一般質問で嘉田知事が『現場での保全措置』と答弁したことは、到底受け入れることができない」と不快感を示した。
さらに福井市長は「地域住民から健康被害を心配する声や、農業・水産業関係者へは県内外の消費者などからの問い合わせもあり、さらに海外メディアによる現地取材も行われなど、風評被害も含めた様々な影響が懸念される事態になっている」と現状を訴えた。
今回の緊急要請では「今後、県として撤去是正の要求や刑事的責任の追及、さらには行政代執行手続きなどには、相当の時間を要すると考えられるため、まずは速やかに全量撤去に向けた、今後の具体的な行程を示してほしい」などを求めている。
これを受け県では十六日から三日間、情報収集のため木材チップが製造された福島県に担当者を派遣し、木材チップの元の所有者である製材業者の特定などに努めている。
なお、汚染木材チップは現在も河川敷と民有地の一部に放置中だ。延長五百七十メートルにわたって河川敷きに敷き詰められたり、一部は土のう袋七十七袋に入ったりしている。







