学校問題行動調査 感情をコントロールできない中学生増加
◇全県
文部科学省が先に公表した「昨年度の問題行動調査」によれば、県内の公立小学校、中学校、県立高校における暴力行為の総発生件数は、前年度比百四十二件増(四〇・八%増)の四百九十件と急増している。ただ千人当たりでは三・一件で、全国平均の四・二件を下回った。
●中学校で件数が大幅増
小学校は同二十四件増(七七・四%増)の五十五件、中学校は同百二十二件増(五八・七%増)の三百三十件、高校が同四件減(三・七%減)の百五件と、小、中学校で大幅に増加している。
●「生徒間暴力」が半数
暴力行為の形態では、「生徒間暴力」が二百五十七件(構成比五二・四%)、「教師への暴力」が百六十件(三二・七%)、「器物破損」が六十三件(一二・九%)、「対人暴力」が十件(二%)と、「生徒間暴力」が約半数を占めている。
●「器物破損」がトップ
伸び率では、「器物破損」が六五・八%増、「教師への暴力」が四六・八%増、「生徒間暴力」が三六%増の順。
●中学で多い「教師への暴力」
学校別での暴力行為の形態は、「教師への暴力」が小学校では同一件増の十四件、中学校が同五十一件増の百三十六件、高校が同一件減の十件と、中学校の増加が目を引く。
「生徒間暴力」では、小学校が同十八件増の三十三件、中学校が同四十八件増の百四十九件、高校が同二件増の七十五件。
「対人暴力」では、小学校が同二件増の二件、中学校が同三件減の六件、高校が同一件減の二件となっている。
「器物損壊」では、小学校が同三件増の六件、中学校が同二十六件増の三十九件、高校が同四件減の十八件。
急増している中学校では「授業中、立ち歩く生徒を注意した教師に対し、その教師の腕を殴ったり蹴ったりした」ケースがみられた。
●特定生徒が複数回暴力
県教委学校教育課では、中学校での暴力の特徴について「特定の生徒が複数回暴力をふるったケースが多い。感情が高ぶり、自らの気持ちをコントロールできず、激高して暴力行為に発展している」と話している。
また今後の対策としては「学級担任だけでなく、学校全体で情報共有し、教員がそれぞれの役割を十分に果たす組織的な対応を指導していく」構えだ。







