嘉田知事3選出馬を熟慮中
◇全県
今夏の知事選が迫ってきた。嘉田由紀子知事は六日の年頭会見で、「(新年度当初予算編成など)課題が山積しており、出処進退を発言する段階でない」と三選出馬について明言を避けた。これに対し、自民党県連(上野賢一郎会長)は、新人候補擁立へ活発な動きを見せている。片や民主党県連(三日月大造代表)では、嘉田知事や自民党の動きをにらみつつ、東京都知事選の行方を注視しているところだ。【石川政実】
自民党県議の一部には「嘉田知事の三選出馬に対し、身内からも激務を懸念して反対があるように聞く。流域治水条例を花道に嘉田知事が三選出馬を見送り、後継者に西嶋栄治副知事(60)を指名すれば、各会派が相乗りできる。誰が鈴をつけるかだ」との声があった。
しかし同党国会議員は十一日、「二十三日告示、二月九日投開票の都知事選に、もし細川護煕元首相が『脱原発』を掲げて出馬し、当選ないしは接戦すれば、嘉田知事は勢いづく」と警戒を強めていた。
同党県連はあくまで対抗馬を立てる構えで、滋賀県育ちの官僚や民間人など数人に絞り込んだ模様。二月二十二日の県連大会で知事候補予定者のお披露目ができるよう選考作業が急ピッチだ。
ある市長は「嘉田知事の支持率が昨年二月の朝日新聞の調査では、日本未来の党惨敗の影響で六八%から四八%に低下した。さらに自民党の最近の調査では一〇ポイント落ちて三八%程度になっているという。それだけに侯補擁立に強気なのだろう」と話していた。
県内では、宮本和宏・守山市長(41)らに白羽の矢が立っているが、同氏は「まだ一期も務めておらず、やり残した仕事を完成させたい」と本紙取材に答えており、ガードが固い。
万が一、官僚などの擁立が難航すれば、初当選から約一年の小椋正清・東近江市長(62)を推す声も出そうだ。
一方、民主党県連では、重鎮の川端達夫元衆院議員(68)擁立も視野に入っている。もっとも自民党県連が新人侯補を擁立したときは、民主党県連は来春の県議選に配慮して嘉田知事支持に回る公算が大。ただ連合滋賀が嘉田知事に難色を示したり、同氏が三選出馬を見送ったりした場合、三日月衆院議員(42)やメディア・プロデューサーの川本勇氏(54)にアタックの可能性も。
また、これら以外では、彦根東高OBを中心に東近江地域出身で同高卒の起業家(46)擁立の動きもあるが、経済界の支援がカギ。
二月十八日に開会予定の二月県議会では新年度予算案などが審議されるだけに、嘉田知事は閉会日の三月二十四日まで出処進退を明らかにしないとの見方が出ている。






