もやもやムードの中 上野県連会長「ルール通りにしたい」
◇全県
自民党県連(会長=上野賢一郎衆院議員)は六日、総務会・役員会を開き、県連の新役員を選出することになった。県議会会派の颯新の会(自民系)の県議や自民党県議団(同)の一部から「総務会や役員会を開かないで、現在の役員がそのまま留任しているのはおかしい」との声がくすぶっているだけに、成り行きが注目される。 (石川政実)
先月十六日、大津市の琵琶湖ホテルで佐野高典県議(自民党県連政調会長)の県政報告会が行われた。知事候補予定者の隆史氏や大岡敏孝衆院議員、二之湯武史参院議員らが駆けつけて盛大に開かれた。しかし、佐野県議の表情は曇ったままだった。実はこの報告会で、幹事長就任のお披露目を予定していたからだ。
自民党県連の三役などの役員選考は、同党が県議会で過半数を握っている場合、新年度の四月に開かれる臨時県会で議長、副議長などが決まれば、これを受け同県連では総務会・役員会を開き、前年度の議長を幹事長に充てるなどの役員人事を行い、これをGW前後に開く同党定期大会で承認するのが慣例だった。
しかし、昨年から様相が一変する。同年七月の参院選に向け、県連の定期大会が同三月三十一日に前倒しになったのだ。四月二十四日に臨時県議会が開かれ、宇賀武県会議長が誕生した。定期大会が前倒しされたことで手順が狂ったことや参院選が間近に迫っているなどの理由で、辻村克県連会長(県議)、家森茂樹幹事長(同)、竹内照夫総務会長(大津市議)など二十四年度の三役らが続投する。同年度に県議会議長であった佐野県議は予定されていた幹事長ポストに就けなかった。
十月には辻村県連会長が辞職し、県連会長は上野衆院議員に交代した。ちなみに、県連会長は国会議員同士で選び、その県連会長が幹事長を内定するのが習わしだった。
今年三月二十二日に県連定期大会、四月二十四日には県議会の招集会議が開かれて、自民党県議団らが推した辻村県議が敗れ、赤堀義次県議(自民)がどんでん返しの末、県会議長に就任した。
赤堀議長は「自民党県議団は一部の県議らが牛耳っていて、若手は何も言えない雰囲気になっている」と就任会見で厳しく批判した。
それから約一か月が経っても県連の総務会や役員会は開かれず、県連役員の再続投ムードが漂った。
これにはさすがに温厚な佐野県議と言えども頭にきて上野県連会長に総務会などの手続きを踏むよう申し入れた。大岡代議士も同様の要請を行った。
上野県連会長は本紙取材に対し「これまで県連の役員改選ができなかったのは知事選の準備に追われていたからだ。総務会と役員会を今週中に開催するよう県連事務局に指示した。すでに知事選の選対本部役員も決まっており、知事選と県連の役員は別のものと考えている。僕としてはルール通り(の役員改選)がいいと思っている」と話している。ルール通りなら、幹事長は佐野県議、政調会長は小寺裕雄県議らが選ばれそうだ。
「三役がもし留任なら、知事選以降、自民党県議団が再分裂する」(自民党中堅県議)とみられるだけに、成り行きが注目されるところだ。







