県政NOW 琵琶湖新時代を迎えて~里の湖・野・山をつなげる~
3月下旬、野洲川の源流にある山内小学校が閉校になりました。地域の古老に聞くと、60年前には、目の前の川にビワマスやアユが琵琶湖から遡上していたそうです。この様子を、先月、中間披露目をした「ふるさと絵屏風」(60年前の地域の記憶を後世に伝える絵図)の中にも描きました。魚の遡上は、県内各地の里山河川でも見られた風景です。
4月1日、韓国城南市の環境学習視察団17名が来県され、琵琶湖博物館(びわ湖学習)、高島市の針江地区(水と暮らし)、大津にあるオーパル(琵琶湖体験と環境学習)を案内し、交流学習会では山内ふるさと絵屏風(60年前の豊かな水文化)を紹介しました。滋賀の水環境が琵琶湖から中山間地域まで時間軸と空間軸で重層的に繋がっており、新たなエコツーリズムに活かせることを実感しました。
そして、4月3日、琵琶湖新時代への新たな拠点として、滋賀県琵琶湖環境科学研究センター内に茨城県つくば市に本部がある国立環境研究所の琵琶湖分室が開設されました。内藤センター長には、かれこれ20年ほど前から環境全般についてご指導頂いていますが、今井分室長とは、先月、つくば市の研究所を視察させて頂いた際、プランクトンのDNA解析について話を伺ったばかりです。琵琶湖分室の内覧会では、溶存酸素を光の波長で測定できる分析機器を見せて頂き、水に触れずに測定できる技術に驚きました。
このように、この数日で、滋賀の環境文化の「過去・現在・未来」について考える機会をいただきましたが、滋賀県の大きなテーマである「地域の環境文化の創造」「フィールドを活かした環境学習」「琵琶湖と里山の研究」を進めるうえで、日野・東近江・愛荘はその重要な場といえます。この地域の奥山の一滴の水が琵琶湖を満たすという地形的な仕組みの中で、多くの生命を育み、農業用水等に利用し、豊かな生活文化を創ってきたという悠久の営みを見える化し、環境学習やツーリズムの拠点として世界に発信できる政策を提案して参りたいと思います。







