元朽木いきものふれあいの里館長が出版
【全県】 大津市出身で県立朽木いきものふれあいの里館長や県いきもの調査専門員などを歴任した兵庫県丹波市の青木繁さんがこのほど、著書「トチノキは残った―山里の恵みの自然史と暮らし―」をサンライズ出版(彦根市鳥居本町)から出版した。
同書は、1979年に小学校教員として赴任した高島郡朽木村(当時)で、栃餅や椀、盆、建築材など、生活に幅広く用いられているトチノキと出会ったことや2000年代に入ってから朽木地域のトチノキが木材として大量伐採され問題化されたことなど、青木さんが実際に目にし、保護しようと活動してきたことを中心に、危機的状況にあるトチノキ林の現状と再生のための植林の取り組み、美しい花と大量の実をつける生態、全国の代表的なトチノキ林と巨木の姿、栃餅づくりの知恵、トチノキにまつわる民俗や民話などをまとめている。
出版に当たり、県庁で記者会見を開いた青木さんは「トチノキを見ていると人の暮らしと深くかかわっていることが分かる」と述べ、「琵琶湖に直結している源流の森で失われようとしているトチノキを残していきたい」と思いを語った。
同書は同出版が、水源として琵琶湖を育み、人と野生生物が共生する豊かな生態系を築いてきた山野や河川を「びわ湖の森」と名づけ、そこに生息する動植物の生態と人との関係を紹介しているシリーズ「びわ湖の森の生き物」の第7弾として刊行された。四六判、200ページ。定価1980円(税込)。県内の主な書店で販売中。
同書に関する問い合わせや郵送による販売は同出版(TEL0749―22―0627)へ。








