いじめの認知件数が過去最多
【県】 県教育委員会はこのほど、「令和元年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」について取りまとめた。同調査によると、昨年度は県内公立学校のいじめの認知件数が過去最多となったほか、県内公立小学校の暴力行為の総発生件数も過去最多となったことなどが分かった。
公立小学校の暴力行為総件数なども増加
知事は「子どもたちに寄り添う取り組みを考えたい」
同調査は、児童生徒の問題行動・不登校などについて県内の状況を調査・分析することにより、今後の指導の充実に資することを目的に、昨年度1年間かけて県内の公立小学校221校、公立中学校99校、義務教育学校1校、県立高等学校46校、県立特別支援学校15校を対象に実施された。
同取りまとめによると、暴力行為の総発生件数は前年度より106件増加し、936件となった。特に県内公立小学校では、前年度から21件増加した472件で、過去最多を更新した(表参照)。
また、いじめの認知件数は7797件となり、これも過去最多となった。いじめを認知した学校は375校(96・6%)となり、全国平均の82・6%を大きく上回った。県教委はいじめ認知の数の増加について「積極的に組織で対応している結果、実数により近い数値が報告されるようになった一面もある」とみている。
県教委では対策として、▽児童生徒の発達段階に応じ相手の思いや意図を「読み解く力」の育成▽スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなどの専門家を有効活用する▽課題のある児童生徒に教員がしっかりと向き合い、個別の指導や支援を図る▽児童生徒が主体となったいじめ防止に向けた取り組みを推進――などを挙げ「引き続きいじめを許さない学校づくりを推進」していくとしており、すでに今年8月には各校の生徒指導担当や教育相談担当の教諭らに同調査で分かったことを元にした情報を共有しており、今月には各校の管理職を対象とした研修も予定している。同取りまとめについても、今月中に県教委のホームページ上で公開する予定。
一方、定例記者会見で同取りまとめに対する受け止めを質問された三日月大造知事は「現場に寄り添い、何よりも子どもたちの心に寄り添いながら、学校だけでなく社会全体でしっかりとこの問題に取り組む必要がある」とし、「近日中にいじめ問題等の検討会があるので、その場において共有し、今後の対策等検討していきたい。長期化しない・深刻化しない対応をとれているのかどうかを確認検証した上で、建設的に考えていくことが重要だ。しっかりと私自身も関与しながら、この問題を考えていきたい」と述べた。







