八幡和郎氏 新著
【全県】 県出身の評論家・作家で徳島文理大学教授の八幡和郎氏がこのほど、著書「日本史が面白くなる 47都道府県県庁所在地誕生の謎」(光文社)を出版した。
同書は、これまで「デジタル鳥瞰 47都道府県庁所在都市 東日本編・西日本編」(講談社)や「47都道府県地名うんちく大全」(平凡社新書)などを出版してきた八幡氏による“47都道府県モノ”の新作。地元に住んでいる人でも知っているようで知らない「県庁所在地」の成り立ちを、歴史的な経緯、地形、観光、都市開発の歩みなどからひも解く。
八幡氏は同書のまえがきで各都道府県庁所在地について「国際的に見ても立派な都市としての風格も備えてきており、日本は47の都市連合のような風情になってきた」としつつ、「町の歴史を理解し、魅力を発見し、質の高い町づくりをするためにも、わが町とよその都道府県庁所在地を比べることはとても大事」なのに、「一般的に日本人がよその都道府県庁所在地のことをあまり知らない」ことが残念だと述べる。
同書では各都道府県庁所在地を4ページずつで取り上げ、それぞれ、現代の地図と戦前や江戸時代などの地図を重ねあわせた図を掲載、まちの形成にどのような要素が必要だったのかを一目で分かるようにしている。一方、本文では、歴史的、地理的経緯から見るまちの成り立ちに加え、総務省統計局の家計調査を基にした各まちで好まれているグルメや出身有名人の紹介、都市景観のキーポイントとなる都道府県庁舎と市役所庁舎の建築の変遷にも触れている。
また章間に「県庁所在地と県名の決まり方の法則」「姉妹都市の選び方に地域の個性あり」といったコラムを掲載し、多様な視点で各県庁所在地の今を浮き彫りにしている。
八幡氏は「都市開発を知るためにも便利だと思うが、ビジネスパーソンが訪問先の町について知っておくことにも、実用的な意味がおおいにあると思う」と述べている。
同書は定価760円(税別)。光文社知恵の森文庫から刊行され、全国の主な書店などで販売中。







