観峰館で企画展
【東近江】 対となる語句を書いた2つの掛軸と絵画をかけ合わせた企画展「対聯(ついれん)飾り―おもてなしの言葉―」が、書の博物館・観峰館(東近江市五個荘竜田町)で開かれている。
対聯とは、左右2幅の掛軸に対の語句を書いた作品のことを指し、中国では、長寿や結婚などをお祝いする贈答品として広く好まれた。今回の企画展では、中国書画など約2万5千点を所蔵する同館のコレクションから17組の対聯作品を展示。その対聯に書かれた文字をイメージしやすいよう山水画や花鳥画など絵画の掛軸を合わせた「対聯飾り」として展示し、初見でもわかりやすく作品を紹介している。
作品の多くは1850年~1940年の近代中国書画と言われるもの。古典から選んだ語句や自身の言葉を、当時活躍した有名な書家らが様々な書体、あるいは独自の書風で表現しており、また、対聯に使用される紙や絹には色が染められた蝋箋(ろうせん)の模様や大胆な色使いも鑑賞の見どころの一つ。
雲龍の紋が描かれたまっ赤な蝋箋が印象的な書家・曾熙(そうき)=1861~1930=の対聯「楷書五言対聯」=写真=は、中華民国初期の上海を中心に流行した震えるような墨線を用いる書法「鋸体(きょたい)」が用いられている。「鳳凰は大空を翔ぶ。朱い華は正しく時を知らせる」と書かれ、木にとまる長寿の願いが込められた鳥「綬帯鳥(じゅたいちょう)」が描かれた絵画を合わせることで作品のイメージを伝えている。
同館担当学芸員は「様々な書体や色が対聯の見どころ。初めて対聯や書を見る方も関連した絵画とともに楽しく鑑賞してもらえると思います」と話す。
展示は30日まで。あす15日(午後1時~2時)には学芸員による土曜講座「対聯を楽しむ」(要予約)が、23日(午後1時半~2時半)にはギャラリートーク(予約不要)が開かれる。入館料は500円、高校生・学生300円、中学生以下無料。月曜日休館。
問い合わせは、観峰館(TEL0748―48―4141)へ。







