駅弁の井筒屋が開発
【米原】 駅弁老舗の井筒屋(米原市下多良、宮川亜古社長)が15日からサイクリングを楽しむ人に向けた「ビワイチ弁当」(税込980円)の販売を開始した。
井筒屋では、県が今年4月にビワイチ推進条例を施行し、11月3日を「ビワイチの日」、同日から11月9日までを「ビワイチ週間」と定めたことに連動し、サイクリスト向けの弁当製造に乗り出した。
開発に約3か月かけて完成した「ビワイチ弁当」は、井筒屋名物の季節のおこわとカモのロースト、赤カブの漬物、ワカサギの甘露煮といった湖北地域の名物の他、近江八幡市の赤こんにゃく、鶏の鍬(くわ)焼き風料理など、素朴だがバラエティー豊かなおかずを曲げわっぱ風の紙製容器に詰め込んでいる。
おこわは、秋冬は栗、春は山菜、夏は枝豆と季節で味わいが変わる。また、黒豆料理の「豆の炊いたん」は、かつて井筒屋が駅弁と一緒に販売していた汽車土瓶を製造していた県立信楽学園(甲賀市信楽町神山)の生徒らが一個ずつ作った信楽焼のぐい呑みを容器として活用。食後、ぐい呑みはお土産として持ち帰ることもできる。
容量は1食320gと少し小ぶりだが、リュックサックにも入れやすいサイズで、おこわやおかずがしっかりと詰め込まれた弁当はタテに置いても中が崩れにくくなっているなど、サイクリストが手に取りやすいよう気配りがされている。
さらに、パッケージには長浜城(長浜市)、バイカモの地蔵川と養鱒場のマス(米原市)、湖北の湖岸風景、黒壁スクエアと北国街道(長浜市)が描かれ、見た目からも旅情を楽しめる。井筒屋の林秀行取締役は「米原市からビワイチをスタートする人たちなどに、駅弁と同様、旅のお供になれる弁当になれれば」と述べている。
「ビワイチ弁当」は井筒屋本店とJR米原駅で販売中。当面は1日10食程度が店頭に並ぶ予定。また、11月5日限定で、南三ツ谷公園(彦根市南三ツ谷町)で午前10時~午後4時、キッチンカーでの販売も行う。
井筒屋は1854年に旅籠(当時の旅館)として創業。新橋~神戸間の鉄道東海道線が全線開通した89年からは駅弁の製造・販売をはじめ、以来、湖国の旅のお供として全国から広く親しまれ続けている。弁当に関する問い合わせは井筒屋(TEL0749―52―0006)へ。






