竜王町など計22校で約8000食提供
【竜王】 竜王町の小中学校でこのほど、農薬・化学肥料を使用せずに栽培された近江米新品種「きらみずき」(オーガニック栽培)の学校給食提供が県内で初めて行われた。
県では、気候変動や需要の変化に対応するため、2009年から生産者が作りやすく、より安全・安心でおいしい近江米新品種の育成を進めてきた。そして10年以上かけた試行錯誤の末、高温に強く、倒れにくく、大粒でコシヒカリ以上の食味と収量が期待できる中生(なかて)品種「滋賀83号」を完成させた。
同品種は名称の公募、候補選定、一般投票を経て「きらみずき」の新名称に決定し、昨年プレデビュー。化学肥料、殺虫剤、殺菌剤を使用せず環境や生き物への影響を減らして栽培されており、一部は除草剤も用いないオーガニック栽培で育成されている。今年度は試行期間として74人の栽培農家が県内各地で計55ヘクタール(うちオーガニック栽培は5ヘクタール)で栽培し、昨年9月中旬に初の収穫が行われた。
来年度以降の本格流通を目指すなかで、県は学校給食での提供を検討。そこで今回、試験的に竜王町内小中学校4校と彦根市内の小学校17校、県立三雲養護学校(湖南市)計22校で約8000食を提供した。
提供されたきらみずきを食べた竜王西小学校5年生の下城力也さんは「もっちりと弾力があってかめばかむほど味が出た。おいしかった。きらみずきを全国の人にも食べてほしい」と話していた。
県農政水産部は「今回の提供をきっかけに、現場でオーガニック栽培食材への関心が高まれば」と語っていた。







