江北図書館新館「Lib+」誕生
【長浜】 地域住民が守る私設図書館として120年以上親しまれている江北図書館(長浜市木之本町木之本)に新館「Lib+(リブプラス)」がこのほど誕生した。新たな地域拠点としての可能性に注目が集まっている。
「Lib+」とは、見る、調べるといった従来の図書館(ライブラリー)に様々な物事をプラスし、新たにまちを創造していくという思いを込めて名づけられた。
同図書館は1902年に誕生した杉野文庫を前身にした県内最古の私設図書館。近現代の貴重な資料、書籍を収蔵していることに加え、37年に旧伊香郡農会の庁舎として建てられた建物を活用した木造2階建て洋風建築の本館はレトロな雰囲気を色濃く残し、昨年11月には国の有形文化財に登録されている。
同図書館を運営している地域の有志らで結成した公益財団法人江北図書館(岩根卓弘理事長)では、懸念されていた本館の老朽化に対し、2022年12月23日~23年3月10日にかけて「本館の緊急で必要な修繕と汲み取り式のトイレしかない状況を改善するための閲覧室を併設したトイレの新設」を目的に、クラウドファンディングで支援を呼びかけたところ、目標金額1500万円を上回る2194万1548円の支援がのべ793人から集まった。
同図書館は集まった支援を活用し、本館の緊急修繕を実施。さらに、本館前駐車場の一部に延べ床面積約43・1平方メートル、一階建て平屋で水洗トイレ2基を併設した新館を新築した。
新館には読書や会議、イベントなどに活用できる多目的フリースペースを設置。さらに、市内在住の絵本作家・山田美津子さんが地元出版社から出版した絵本「パンやのポポさん」(能美舎)に登場するパンが実際に食べられるカフェ「つるやカフェ」を地元老舗パン店「つるや」が出店し、「ここでしか食べられないパンと手網焙煎珈琲(てあみばいせんコーヒー)」にも注目が集まっている。
このほど、江北図書館に関わっている地域の有志らが県庁で記者会見を開き、新たな拠点誕生を報告した。メンバーらは「図書館がまちでいろんなこととつながっていく場所として、これからも様々なことをプラスして発信していきたい」と意気込んでいた。







