希少なバラのジェラート 東近江の特産品に
【東近江】 耕作放棄地で食用のバラを育てるなど、エディブルフラワー(食用花)の生産・販売で人気を集める87farm(ハナファーム)=東近江市池庄町=が、新たな特産品を試みようと、食用バラを使ったジェラートの開発に向けクラウドファンディング(CF)に挑戦している。ハナファーム代表の増田さんは「地域資源の活用にも役立てば」と思いを話す。
ハナファームは、「庭だけではなく、食卓も花で彩りを」をキャッチコピーに、同町で生まれ育った増田健多さん(36)が2018年に立ち上げた食用花の専門農園。増田さんの両親は同町で園芸店マスダ園芸を営み、その敷地内で食用花約15種の栽培や加工を行っている。
当時、まだ流通が少ない食用花であったが、ドライ加工にするなど販路拡大に向け試行錯誤した結果、花特有の彩りの美しさと無農薬のこだわりが高い評判を呼び、現在は地域の飲食店や洋菓子店をはじめ、オンラインショッップを通じて全国の店舗から需要が増加。食用花部門の8割をネット売り上げで占める人気商品になるなど、東近江市の特産品の一つとして認知されるようになってきている。
そのなかで取り組んできたのが、耕作放棄地での食用バラ計画。後継者不足などを理由に、同市一帯でも耕作放棄地が広がっており、増田さんの祖父母が所有する畑も20年以上にわたって手付かずの状態が続いていた。「耕作放棄地を食べられるお花畑で彩れれば」と、地域課題の解決にもつながる食用花の生産を検討。生産が難しく、国内生産がほぼないと言われる希少な食用のバラに目をつけ、昨年、CFを通じて支援を募ったところ目標金額の200パーセントを超える多くの支援が集まった。バラの生産にも成功し、そのバラを使った新しい特産品の開発として次に挑戦するのが食用バラのジェラートだ。
増田さんによると、よくあるバラ風味ではなく、実際のバラを使用したジェラートは珍しく、香り豊かなバラそのものの味がさっぱり甘いジェラートとの相性が抜群に良いという。支援金は食用バラの苗木の増加とジェラート製造に必要な機器などに充てられ、返礼品には開発したジェラートがいち早く届けられるほか、食用花の栽培方法などが学べる農園見学のコースも準備した。
増田さんは「耕作放棄地となっている地域資源を活用した次世代につなぐ取り組みとして食べられるお花が役立てば。CFを通じて皆さまに関わっていただき、応援してもらえるとうれしい」と話す。
支援はCFサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」からできる。4月30日まで。詳しくは、ハナファームホームページ(記載QRコード)へ。










