八日市文芸会館で5月5日まで
【東近江】 布引焼窯元の作家、小嶋太郎さん(84)の作陶65年を記念する展覧会「日本の桜四十七景」が25日から、八日市文化芸術会館・展示室で始まった。全国47都道府県の桜の情景を陶芸で表現した作品展で、会期は5月5日まで。
小嶋さんは、京都工芸指導所を1959年に卒業後、陶芸の道へ進み、信楽町の陶芸メーカーを経て、1971年に布引焼窯元を開いた。緑釉研究の結果、淡く色彩豊かな「七彩天目」を考案し、新しい世界観を開いた。国内外80以上の施設の壁面レリーフや陶画のほか、オーナメントや食器を制作。フクロウや桜、オーロラなどをテーマにした作品づくりで知られる。
「日本の桜 四十七景」
親交のある作家も友情出品
記念展のテーマは、長年大切にしている「桜」。「これまで取り組んできたなかで、自信のある手法で考えると桜。小さな作品でも大きな作品でも良さが出る」と小嶋さん。
1年以上前から構想を練り、東近江市と各都道府県の協力を得て、桜の名所を一カ所ずつ選定。これをもとに作陶をスタートさせ、4月上旬に完成させた。
会場には、彦根城(滋賀県)や熊野本宮大社(和歌山県)、三春桜(福島県)などの桜の名所が、陶板やオブジェ、皿で表現され、会場にいながら全国の桜を楽しむことができる。
あわせて、親交のある作家から「友情作品」として、陶芸、洋画、水墨画、写真、書、織物、木彫などの約50点が出品されている。
オープニングでは、作家仲間や行政、地元の関係者など95人が参加し、65年に及ぶ作陶人生と展覧会の開催を祝った。
小嶋さんはあいさつで、「このまちで窯を開いて52年。あっという間だった。みなさんにかわいがってもらい、出会いが楽しくおもしろく、深い味わいがだんだん分かってきた」と、感謝の言葉を述べた。
来賓の祝辞に続いて、オーボエとヴァイオリン奏者が演奏で花を添えたあと、出席者は小嶋さんによる作品紹介に聞き入った。
入場無料。午前9時から午後5時まで。問い合わせは布引焼(フリーダイヤル0120・99・44・56)へ。







