障がいを乗り越え、支えあう社会
【近江八幡】来年4月に近江八幡市運動公園で開催される大規模な野外音楽フェスティバル「Various Values OMIHACHIMAN 2025」(ベリアス バリューズ 近江八幡 2025)をPRする事前イベントが1日、県立男女共同参画センターで開かれた。
フェスティバルは、音楽やスポーツ、芸術を通して健常者と障がいのある人とが、互いに必要とする社会環境の大切さを再認識しあうことを目的に県内の企業や団体が協力して組織された実行委員会が主催する。
この日の事前イベントは、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)患者で、フェスティバルのアンバサダーを務めるクリエイターの武藤将胤(むとう まさたね)さんの闘病の日々を追ったドキュメンタリー映画「NO LIMIT,YOUR LIFE」の上映会と障がいのある子どもたちも参加した子ども職業体験「夢みる商店街」が開かれた。
映画は、滋賀県で初の公開上映で会場の大ホールには約400人の来場者でほぼ満席となった。
全身の筋肉が徐々に動かせなくなっていくALSは、根本的な治療法がない難病。武藤さんは、大学を卒業後、大手広告会社に就職し、将来への夢にあふれていた。しかし、手に震えが襲い始めた27歳の時にALSと診断され、失意の日々を送る。映画は、妻の木綿子さんの介護を得ながら絶望から少しでも生きる希望を見出し、病気の啓発とAIを活用した最新のコンピュータ技術を取り入れて同じ病気に苦しむ患者らを支援する活動に取り組むまで6年間の日々を記録。体を襲う痛みや心の葛藤を乗り越え、障がいを持ちながら生き続けることの意義を描いている。
上映が終わると、武藤さんが電動車椅子でステージ前に登場し、先進的な視線入力技術により自らが作成したあいさつ文「人生には困難や試練が繰り広げられることが誰にもあります。しかし、諦めず行動を続けることで必ず訪れる限界を乗り越えられると僕は信じています。来年のフェスティバルをみなさんと一緒に盛り上げていきましょう」と武藤さんの再生音声で読みあげられ、会場から大きな拍手が送られた。
このあと、障がいのある子も参加した子ども職業体験「夢みる商店街」が行われ、食品販売、ホテルのフロント業務など8業種の企業が、協力してブースを設営し、参加児童37人が希望する職種にチャレンジした。








